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募集単価は、120円で出すと225円になります|安く募集するほど、採用のやり直しが増えます

※本記事にはアフィリエイト広告(PR)が含まれます。

梱包を外注しようとして、募集単価をいくらにするか迷っている方に向けて書いています。

上限がいくらかは、別の記事で出しました。ここで書くのは、その上限の内側で実際にいくらで募集を出すかの話です。


目次

1個40円で募集して、応募はゼロでした

内職の相場を調べると、シール貼りは1枚0.1〜1円と出てきます。「梱包でも1個40円くらいで人は来るだろう」と思いました。

求人サイトに、そう書いて出しました。1週間、待ちました。応募は、1件も来ません。

金額を上げるのは惜しい気がして、そのまま2週間置きました。画面には0のまま、数字が動きません。 募集文を直すたびに、少しずつ気が重くなりました。

次に、単価を上げて出し直しました。今度は応募が来て、1人にお願いしました。やっと肩の荷が下りた気がしました。

その人は、3週間で辞めました。 「思ったより時間がかかるので」という短いメッセージでした。

振り出しに戻りました。 また募集文を書いて、また教えるところからです。安く済ませたはずが、いちばん時間のかかることをやっていました。


「安く募集すれば、安く済む」

このとき私が信じていたのは、ひとつの考え方です。

「単価を下げれば、外注費は下がる。だから安く募集したほうが得だ」

数字だけ見れば、正しく見えます。1個40円なら、100個で4,000円。1個150円なら15,000円。安いほうが安い。 迷う余地がなさそうです。

でも実際に起きたのは、逆でした。安く出したせいで応募が来ず、来ても続かず、募集を3回やり直しました。

この記事では、なぜ「安く募集すれば安く済む」が成立しないのかを、数字で書きます。答えは2つです。募集単価には床があることと、安い単価には採用のやり直しが付いてくることです。


上限は210円。でも、いくらで募集するかは別の問題です

先に、上限のほうを確認します。

別の記事で出したとおり、外注の上限はその工程を自分でやったときの分数 × 52.5円です。梱包発送は4分なので、上限は1個210円。これを超えると、自分でやったほうが得になります。

ただし、これは天井の話です。天井が210円だからといって、210円で募集するわけではありません。 あなたが決めるのは、この天井の下のどこで募集を出すかです。

上に210円という天井があるなら、下には何があるのか。下にも、線があります。 そこから見ていきます。


募集単価には、最低賃金という床があります

募集単価を下げていくと、どこかで応募が来なくなります。その境目が、床です。

応募する人は、あなたの手残りを知りません。その人が見るのは、「この単価で働くと、自分の時給がいくらになるか」だけです。

梱包に慣れていない人は、あなたの4分より時間がかかります。仮に1個6分とします。ここで1個30円で募集すると、どうなるか。

1個30円で募集したときの、応募者の時給
1個30円で募集したときの、応募者の時給

応募者の時給は、300円です。 2026年度の最低賃金は全国の加重平均で1,177円、東京都は1,280円(10月1日施行)ですから、その25%です。

時給300円の仕事に、応募は来ません。私の40円も、同じ理由で0だったわけです。

では、床はどこか。応募者の時給が最低賃金に届く単価を、作業の速さ別に出します。

募集単価の床(応募が来る下限)と天井
募集単価の床(応募が来る下限)と天井

未経験の人が6分かかるなら、床は全国で117.7円、東京で128円です。相手が8分かかるなら、床はもっと上がります。

つまり梱包を外注できる単価は、上の天井210円と、下の床120円前後の間しかありません。 幅は90円ほどです。内職相場の数十円は、この床の下にいます。 だから応募が来なかったのでした。


安い単価には、採用のやり直しが付いてきます

床のすぐ上、ぎりぎりの単価で募集したらどうなるか。ここが2つ目の答えです。

床ぎりぎりの単価は、応募者から見れば「最低賃金と同じ仕事」です。ほかにもっと割のいい内職が見つかれば、そちらへ移ります。3週間で辞めた人が、まさにこれでした。

人が辞めると、もう一度かかるものがあります。探して、選んで、教えて、最初の何十個かを見て直す時間です。前の記事では、この時間を計算に入れていませんでした。ここで入れます。

採用のやり直し1回にかかるコスト
採用のやり直し1回にかかるコスト

募集文と選考と面接で2時間、教えるのに1.5時間、最初の手直しに0.5時間。合わせて4時間、時給3,150円で12,600円です。手残り1,050円の商品、12個ぶんにあたります。

この12,600円は、人が辞めるたびに、まるごともう一度かかります。私は3回やり直したので、それだけで37,800円ぶんの時間を使っていた計算です。そう気づいたときは、さすがに情けない気持ちになりました。


採用コストは、続いた個数で割れます

ただし、この12,600円は1個あたりで見ると、その人が辞めるまでに処理した個数で割れます。

作ったカタログを売る個数で割る話や、申請の書類を仕入れ回数で割る話と、同じ形です。1回のコストは、回数で薄まります。

月120個を頼むとして、定着した期間ごとに1個あたりを出します。

採用コスト12,600円を、定着した個数で割る
採用コスト12,600円を、定着した個数で割る

1ヶ月で辞められると、120個で割って1個105円。半年続けば720個で17.5円、1年なら8.75円です。すぐ辞められるほど、1個あたりの採用コストは高くなります。

ここで、募集単価と採用コストを足したものが、本当に払っている額です。これを実効単価と呼びます。


120円で募集すると、実効は225円になります

募集単価に、採用コスト1個ぶんを足します。安く募集した場合から見ます。

実効単価 = 募集単価 + 採用コスト/個
実効単価 = 募集単価 + 採用コスト/個

1個120円で募集して、1ヶ月で辞められた場合。 120円に採用コスト105円を足して、実効225円です。

上限は210円でした。225円は、それを超えています。 つまり、自分で梱包したほうが安かったことになります。安く募集したのに、いちばん高くついた。「安く募集すれば安く済む」が崩れるのは、ここです。

反対に、150円で募集して3ヶ月続けば実効185円、180円で6ヶ月なら197.5円。どちらも上限210円の内側に収まります。

面白いのは、天井いっぱいの210円で募集しても、採用コストが乗って218.75円で上限を超えることです。安すぎても、高すぎても超える。 ちょうどいいのは、その間でした。


高く出すと利ざやが減る。でも安く出すと続かない

ここで、手が止まる場面があります。私も同じところで迷いました。

単価を高く出せば、続いてもらいやすい。 でも1個あたりに残る額は減ります。180円で頼めば、210円の天井まで30円しか残りません。それが少ない気がして、つい単価を下げたくなります。

一方、単価を下げれば1個の利ざやは増えます。でも、下げるほど続かない。 続かなければ採用コストが乗って、利ざやは消えます。どちらを選んでも、片方が痛い。この板挟みが、募集単価を決めるときの本当の悩みでした。

抜け道は、利ざやではなく実効単価で見ることです。同じ150円で募集したときに、定着だけを動かしてみます。

同じ150円でも、定着で実効が変わる
同じ150円でも、定着で実効が変わる

単価はどれも150円です。 変わるのは、続いた期間だけ。1ヶ月で辞められると実効255円で上限を超え、6ヶ月続けば167.5円まで下がります。

決めているのは、単価より定着のほうでした。 だとすれば、単価を1円削る努力より、続いてもらう単価で出すほうが、1個あたりは安くなります。利ざやが薄く見えても、続けば取り返せる。 ここが逆転しているところです。


想像してみてください

3ヶ月後の日曜、21時です。

あなたのテーブルには、段ボールが出ていません。 今月の120個の梱包は、同じ人がずっとやっています。もう教える必要はなく、手直しもありません。

あなたが今月かけたのは、最初に決めた単価を振り込むことだけです。募集文は、3ヶ月開いていません。 採用コストは、最初の1回きりで薄まり続けています。

いま、あなたはその逆をやっています。安い単価で募集して、応募を待って、すぐ辞められて、また募集文を書いています。 12,600円の採用コストを、何度も払い直しているほうです。


たしかに、良い人はそもそも来ないかもしれません

ここまで読んで、こう思われたはずです。

「高めに出したところで、続く良い人が来る保証はない」

そのとおりです。単価を上げれば必ず定着する、という保証はありません。この記事の定着の月数も、当サイトが置いた仮定です。単価と定着がきれいに比例するわけでもありません。

それでも、方向は変わりません。床を割った単価では、そもそも応募が来ない。 床ぎりぎりでは、来ても最低賃金と同じ仕事なので移られやすい。続いてもらう確率を上げたいなら、単価は床から離すしかないのです。

もうひとつ、「募集や教育に、そんな時間はいまない」という声もあります。これも正しくて、最初の月は確実に持ち出しです。だからこそ、次の順番になります。人を探す前に、募集も採用コストも要らない工程から外に出すのが先でした。


募集単価の決め方は、4手順です

ここまでを、順番に並べます。

募集単価の決め方
募集単価の決め方

天井を出して、床を出して、その間で高めに置く。そして、人を募集しなくていい工程は、先にツールへ渡す。 価格改定がそれです。

価格改定は「下限を決めて、相手より安く」というルールに落ちるので、人に教えなくても機械が回します。募集も、面接も、辞められる心配もありません。 前の記事で、この3分は1個38.6円で外に出せると出しました。人に頼む梱包より、ずっと安い。

人を1人採る前に、この工程を外しておくと、募集する量そのものが減ります。


この記事のまとめ

  • 外注の上限は工程の分数 × 52.5円(梱包発送4分=210円)。でもその内側でいくら募集するかは別問題
  • 募集単価には床がある。1個30円は応募者の時給300円=最低賃金の25%で、応募が来ない
  • 床は応募者6分なら全国117.7円・東京128円。募集できる幅は天井210円との間の約90円
  • 安い単価には採用のやり直し12,600円(12個ぶん)が付く。辞めるたびに、まるごともう一度かかる
  • 実効単価 = 募集単価 + 採用コスト/個。120円で募集して1ヶ月で辞められると実効225円>上限210円
  • 同じ150円でも、1ヶ月で辞められると255円、6ヶ月続けば167.5円。決めるのは単価より定着
  • 人を採る前に、募集も採用コストも要らない価格改定を先にツールへ(1個38.6円)

募集する前に、外せる3分があります

いちばん手が痛いのは梱包なので、そこから人に頼みたくなります。私もそうでした。

ただ順番でいえば、先に外すのは価格改定です。ここは人を募集しなくていい工程だからです。募集単価で悩むことも、辞められて採用をやり直すこともありません。

マカド!は、その価格改定を自動で回すツールです。月額4,980円。当サイトの基準では回収は月5個で、月129個売る人なら1個あたり38.6円。人に梱包を頼む120〜180円より、ずっと安い単価で外に出せます。

登録月と翌月は0円なので、まずこの2ヶ月で「価格改定を手放すと、募集する量がどれだけ減るか」を確かめられます。梱包を人に頼むのは、そのあとで遅くありません。

マカド!を2ヶ月無料で試す(以降 月4,980円)

今日やることは1つです。募集文を書く前に、価格改定をツールに渡してください。 人に頼む工程が減ったうえで、残りを「床と天井の間の高め」で募集する。それが、いちばん安く外に出す順番でした。

外注したあとの規模の話は資金100万円の記事へ。自分の時給の出し方は時給の記事に、そもそも儲かっているかの見分け方は「儲からない」の記事にまとめてあります。


この記事の計算方法:募集単価の天井 = 外に出す工程の分数 × 1分あたりの手残り(1,050円 ÷ 20分 = 52.5円)。募集単価の床 = 最低賃金 × 応募者の作業分 ÷ 60。実効単価 = 募集単価 + 採用コスト ÷ 定着した個数。「手残り1,050円(文房具・仕入1,200円・売値3,000円)」「1個20分(リサーチ10/検品出品3/梱包発送4/価格改定3)」「時給3,150円」「月120個」は当サイトが置いた仮定で、商材と習熟度で変わります。応募者の作業時間6分・採用コストの内訳(募集選考面接2時間・教える1.5時間・手直し0.5時間)・募集単価と定着の対応(120円で1ヶ月/180円で6ヶ月など)は、説明のために当サイトが置いた仮定であり、実際の定着は人・仕事・条件で大きく変わります。単価を上げれば必ず定着するわけではありません。2026年度の最低賃金(全国加重平均1,177円・東京都1,280円、令和8年10月1日以降順次施行)は厚生労働省 中央最低賃金審議会の答申にもとづく報道(二次情報)で、確定額・発効日は都道府県ごとに異なります。内職・軽作業の単価相場(シール貼り1枚0.1〜1円程度、時給50〜500円程度、月収2〜4万円程度)は複数の求人メディアの記載にもとづく二次情報です。最低賃金は雇用契約に適用される制度で、業務委託(家内労働・内職)では最低工賃など別の枠組みになります。ここでの「床」は、応募者が時給換算で仕事を選ぶという行動をもとにした当サイトの目安であり、契約形態の適法性を判断するものではありません。雇用か業務委託かの区分、労務・税務の扱いは、社会保険労務士や税理士にご確認ください。 料金・制度は変更されることがあります。

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