レジで、カードを出します。
カゴには6万円ぶんの商品が入っています。手元の現金は10万円しかありませんが、カードの限度額は50万円あります。枠はまだ44万円空いています。
明細を見るのは来月です。それまでに売れるはずなので、売れた代金で払えばいい。そう考えて、今月はもう3回、同じことをしています。
今日は15日でした。
このカードの締め日が15日で、支払いが翌月10日だとすると、いま出した6万円の支払いは来月10日。約25日後です。1日待って明日買っていれば、締めは翌月15日になるので支払いは翌々月10日。約55日後でした。
1日ずらすかどうかで、30日変わります。
そして仕入れた商品が現金に戻るまでは、44日かかります。回転30日と、Amazonの入金までの約14日を足した日数です。
25日と44日。19日足りません。
この記事では、あなたのカードで支払いサイトを数える方法と、回転が延びたときに急に必要になる現金の額を出します。カードが貸しているものは資金ではなく、日数でした。
同じカードで、猶予が30日変わります
締め日の前に買うか、後に買うかの話です。
15日締め・翌月10日払いのカードで、買った日ごとに支払日までの日数を出しました。2026年の各月で計算した平均です。

16日に買うと55日。15日に買うと25日。
30日の差があります。カードを変えたわけでも、商品を変えたわけでもありません。買い物カゴに入れた日が1日ずれただけです。
月末締め・翌月27日払いのカードでも同じことが起きます。1日に買えば56日、28日に買えば29日。全日の平均は42.9日でした。
「カードの支払いは翌月末」という感覚は、あなたが月のどこで仕入れているかで、まったく別の数字になります。
現金に戻るまでは、44日です
比べる相手を出します。

現金化までの日数 = 回転日数 + Amazonの入金までの日数(約14日)
売れるまでが30日、売れてから口座に入るまでが約14日。合わせて44日です。この式は当サイトの資金10万円の記事でも使っています。
さっきの表の右列が、この44日との差でした。
16日に買えば11日の余裕。 売れた代金でカードの支払いができます。
28日に買うと1日足りません。 1日に買うと5日、15日に買うと19日足りません。
その足りない日数ぶんは、あなたの現金で立て替えることになります。
なお、その記事では「カード支払いが55日後なら」という前提で表を作りました。その55日は、締め日の翌日に買ったときの数字です。 同じ記事に「自分のカードで数えてください」と書いたのは、ここが日付で動くからでした。
カードだけで回せる回転には、上限があります
式にすると1行です。

カードだけで回せる回転日数の上限 = 支払いサイト − 14日
サイト40日なら、回転26日まで。締めの翌日にまとめて買えるならサイトは55日になり、上限は41日まで伸びます。
逆に締め当日に買うとサイトは25日で、上限は11日です。11日で売れる商品だけを扱うのは、現実的ではありません。
つまり、あなたが仕入れる日を締め日の直後に寄せるだけで、扱える商品の幅が変わります。 これは1円もかかりません。
「実質50万円」は、月37.5万円でした
次に、枠のほうを見ます。
限度額50万円は、月に50万円ぶん仕入れられるという意味ではありません。支払いサイトのあいだ、その仕入れが未払いのまま枠を占めるからです。

カードで回せる月の仕入れ額 = 利用限度額 × 30 ÷ 支払いサイト日数
サイト40日なら、30 ÷ 40で4分の3。限度額50万円で回せるのは月375,000円ぶんです。
仕入1,200円なら312個。月の手残りは327,600円になります。
あなたが持っている「実質50万円で回せる」という感覚は、4分の3が正しい数字でした。
「数えるのが怖い」
ここで、あなたの手が止まるはずです。
枠が空いているうちに、仕入れておきたい。でも最近、売れるまでが少し延びている気もする。前に仕入れた商品で、まだ動いていないものが何点かある。
数えたら、思っていたより悪い数字が出るかもしれない。
そう思って、数えないまま次の仕入れに行く。この気持ち自体は、よく分かります。 数えても在庫が売れるわけではありませんし、その時間でもう1軒回れます。
ただ、数えなくても支払日は来ます。そして次に見るとおり、気づくのが遅れると、その月に必要な現金が8.5倍に跳ねます。
回転が2倍になると、現金が8.5倍要ります
ここが、この記事でいちばん見てほしいところです。
月375,000円ぶん仕入れていて、支払いサイトが40日の場合です。回転日数だけを動かします。

必要な現金 = 月の仕入れ額 ×(現金化日数 − 支払いサイト)÷ 30
回転30日なら、必要な現金は50,000円です。月37.5万円ぶんを、現金5万円で回していることになります。
ここだけを見ていると、「カードで無限に回せる」という感覚になります。実際、そう見えます。
回転が45日に延びると、237,500円。60日になると、425,000円です。
8.5倍。 仕入れ額も限度額も、1円も変えていません。延びたのは回転日数だけです。

カードは資金を増やしていませんでした。支払いを40日待ってくれているだけです。
回転が予定どおりのあいだは現金が少なくて済み、延びた瞬間に、差の日数ぶんがあなたの現金で要ります。
想像してみてください
来月の20日です。支払日の20日前。
画面には、仕入れてから何日たった在庫かが並んでいます。60日を超えているものが14点。この14点が、今月の支払いに間に合わない商品です。
やることは決まります。14点を値下げして動かすか、その代金ぶんの現金を用意しておくか。20日あれば、どちらでもできます。
いま、その14点を支払日の朝に知ることになっています。残っているのは0日です。 打てる手は、翌月の仕入れを止めることだけになります。
同じ14点、同じ金額です。違うのは、20日前に見たか、当日に見たかだけでした。
正直に書いておくこと
4つあります。
1つ目。Amazonの入金までの14日は、当サイトが置いた仮定です。 決済サイクルや引当金の設定で変わります。実際の入金予定日はセラーセントラルで確認してください。
2つ目。リボ払いと分割払いは含めていません。 手数料が乗るので、この計算はそのままでは使えません。
3つ目。限度額いっぱいまで使うことは勧めていません。 上の表は「その額まで枠が持つ」という計算であって、「そこまで使ってよい」という意味ではありません。返品や急な出費の余地は別に要ります。
4つ目。回転日数は商品選びで決まる部分が大きいです。 ランキングと出品者数で、売れるまでの日数はだいたい決まります。値下げで動かせるのは一部です。

1番目はあなたのカードの明細を見れば今日わかります。2番目は測らないとわかりません。
次の支払日が来る前に、お急ぎください
数えるものは3つだけです。
- 同じカードでも、15日に買うと25日・16日に買うと55日。猶予が30日変わります
- 現金化までは44日(回転30日 + 入金14日)
- カードだけで回せる回転 = 支払いサイト − 14日(サイト40日なら26日)
- 月の仕入れ上限 = 限度額 × 30 ÷ サイト。限度額50万円なら月375,000円
- 必要な現金 = 月の仕入れ額 ×(現金化 − サイト)÷ 30
- 回転30日なら50,000円。60日になると425,000円で、8.5倍です
この計算に入れる回転日数は、あなたが測らないと出ません。 そして測るのは、支払日が来る前でないと意味がありません。
在庫管理くんは在庫の滞留を出すツールで、月額は1,980円です。手残り1,050円なら月2個で元が取れます。仕入れてから何日たった在庫かが出るので、支払日より前に「間に合わない商品」を名指しできます。
当サイトが在庫管理を勧める境目は出品75点です。14日間は無料で試せるので、次の締め日までに一度、いま何点が何日止まっているかを見てください。
在庫管理くんを14日間ためす(支払日の前に、止まっている在庫を名指しする)
必要な資金額の出し方は必要資金の記事へ。回転日数そのものは回転日数の記事にまとめてあります。
この記事の計算方法:現金化までの日数 = 回転日数 + Amazonの入金までの日数。カードだけで回せる回転日数の上限 = 支払いサイト − Amazonの入金までの日数。カードで回せる月の仕入れ額 = 利用限度額 × 30 ÷ 支払いサイト日数。必要な現金 = 月の仕入れ額 ×(現金化日数 − 支払いサイト)÷ 30。支払日までの日数は「15日締め・翌月10日払い」「月末締め・翌月27日払い」の2パターンについて、2026年の各月の実日数で計算した平均です。カードの締め日・支払日・利用限度額は発行会社によって異なるので、必ずご自身のカードの明細で確認してください。「Amazonの入金までの日数を約14日とする」「回転30日」「売値は仕入値の2.5倍」「手残り1,050円(文房具・仕入1,200円)」は当サイトが置いた仮定です。実際の入金予定日は出品用アカウントの設定・決済サイクル・引当金によって変わるので、セラーセントラルでご確認ください。販売手数料率とFBA配送代行手数料はAmazon公式の料金ページの記載(2026年9月時点)にもとづきます。手残り1,050円・時給3,150円・1個20分・月28個という分岐点は当サイト共通の基準値です。リボ払い・分割払いの手数料、返品費用、FBA在庫保管手数料は含めていません。 利用限度額いっぱいまで使うことを勧めるものではありません。回転日数は商品選びで決まる部分が大きく、値下げで動かせるのは一部です。
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