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せどりの時給は、規模では上がりません

※本記事にはアフィリエイト広告(PR)が含まれます。

すでに月5万円以上を続けている方に向けて書いています。

まだ始めていない方には、この記事は早いです。測る材料がありません。


目次

「今月は8万」と言ったあとで、時間を数えた

日曜の夜です。

今月の利益を集計しました。8万円。 先月より2万円多い。悪くない月でした。

そのあとで、なんとなく時間を数えてみました。

平日の夜に出品と価格改定で1時間×15日。土曜の仕入れが5時間×4回。日曜の梱包が2時間×4回。

合計43時間。

80,000円 ÷ 43時間 = 1,860円

去年、月4万円だった頃も計算したことがあります。あのときは22時間で、1,818円でした。

利益は倍になって、時給は42円しか上がっていません。


式に、規模の項がありません

理由は、割り算を書けば分かります。

時給 = 1商品あたりの手残り ÷ 1個あたりの作業時間

時給の式には、規模が入っていません
時給の式には、規模が入っていません

この式のどこにも「月に何個売るか」が入っていません。

100個売ろうが1,000個売ろうが、1個あたりの手残りと1個あたりの時間が同じなら、時給は同じです。

売上が2倍になるのは、作業時間も2倍になっているからです。

当サイトが各記事で出している数字を並べると、そのまま見えます。

目標 必要個数 作業時間(1個20分) 時給
月1万円 10個 3.3時間 3,000円
月5万円 48個 16.0時間 3,125円
月10万円 96個 32.0時間 3,125円
月30万円 286個 95.3時間 3,147円
規模が30倍になっても、時給はほぼ同じ
規模が30倍になっても、時給はほぼ同じ

利益は30倍。時給は4.9%しか上がっていません。

上がっているわずかな差も、個数を切り上げた端数によるものです。実質、まったく動いていません。


動く変数は、2つだけです

式に入っているのは手残り単価と1個あたりの時間だけ。動かせるのもこの2つだけです。

両方を振った表を作りました。自分の位置を探してください。

1商品の手残り\1個の時間 10分 20分 30分 60分
500円 3,000円 1,500円 1,000円 500円
1,050円 6,300円 3,150円 2,100円 1,050円
2,000円 12,000円 6,000円 4,000円 2,000円
3,000円 18,000円 9,000円 6,000円 3,000円
手残り単価と1個あたりの時間で、時給が決まります
手残り単価と1個あたりの時間で、時給が決まります

左上と右下で、36倍開いています。

そして、この表のどこにも規模はありません。月10個の人も月300個の人も、同じマスに立ちます。


単価を2倍にするのと、時間を半分にするのは同じ効果です

計算上はそうです。どちらも時給が2倍になります。

やること 時給
現状(手残り1,050円・20分) 3,150円
単価を2倍(2,100円・20分) 6,300円
時間を半分(1,050円・10分) 6,300円
両方(2,100円・10分) 12,600円
単価と時間、どちらを動かしても同じだけ効きます
単価と時間、どちらを動かしても同じだけ効きます

ただし、難易度が違います。

単価を2倍にするには、扱う商材そのものを変える必要があります。仕入れ先も、資金も、知識も入れ替わります。今日は動かせません。

時間のほうは、工程を分解すれば今日から動きます。


20分の中身を、分解します

1個20分は、こう分かれています。

工程 時間 自分でやる必要があるか
リサーチ 10分 ある。 ここが判断そのもの
検品・出品 3分 ない
梱包・発送 4分 ない
価格改定・問い合わせ 3分 ない。 しかも毎日発生する
1個20分の内訳
1個20分の内訳

リサーチ以外の10分は、あなたがやる必要がありません。

ここを全部外に出せれば、20分は10分になります。時給は3,150円から6,300円へ。表の1つ上の行に移動します。

そして10分のうち、いちばん先に外れるのは価格改定の3分です。

理由は2つあります。判断が要らないこと。そして毎日発生することです。

検品や梱包は仕入れた分だけ発生しますが、価格改定は在庫がある限り毎日です。100点持っていれば、売れなくても毎日発生します。


FBAにすると、4分が動きます

梱包・発送の4分は、FBAに寄せると納品作業に置き換わります。

まとめて送るので1個あたりは減りますが、ゼロにはなりません。 納品プランを作り、FNSKUラベルを印刷して貼り、箱に詰める工程が残ります。

仮に4分が2分になったとして、計算します。

1個の時間 時給
自己発送(現状) 20分 3,150円
FBA(梱包4分→納品2分) 18分 3,500円
FBA+価格改定を自動化 15分 4,200円
FBA+価格改定+出品も外注 12分 5,250円
工程を外すと、時給がどう動くか
工程を外すと、時給がどう動くか

リサーチの10分だけは、最後まで残ります。 ここが判断そのものだからです。

つまり時給の上限は、1個10分=6,300円です。それ以上を目指すなら、単価のほうを動かすしかありません。

外注に払える上限も、この時給から出ます

時給が出ると、外注に1件いくらまで払えるかが計算できます。

外注の上限 = 自分の時給 × (その工程の分数 ÷ 60)

時給3,150円で計算すると、こうなります。

工程 時間 払える上限 手残り1,050円の何%
検品・出品 3分 157円 15%
梱包・発送 4分 210円 20%
価格改定・問い合わせ 3分 157円 15%
リサーチ以外を全部 10分 525円 50%
時給から、外注の上限が出ます
時給から、外注の上限が出ます

この上限を超えて払うと、自分でやったほうが安くなります。

逆に言えば、時給が上がるほど、外注に払える金額も上がります。 時給6,300円なら、リサーチ以外を全部で1,050円まで払えます。

詳しい計算は月30万円の記事にまとめてあります。


やめる基準を、先に持ってください

この記事の本当の用途は、こちらです。

時給がこの水準を下回ったら、その商材はやめてください。

状態 時給 判断
手残り500円・1個30分 1,000円 やめる。 時間を売ったほうが多い
手残り500円・1個20分 1,500円 危険。単価を上げる
手残り1,050円・1個20分 3,150円 標準
手残り2,000円・1個20分 6,000円 良い
この時給を下回ったら、その商材はやめてください
この時給を下回ったら、その商材はやめてください

手残り500円の商品を30分かけて扱っているなら、時給1,000円です。

せどりの怖いところは、忙しさが成果に見えることです。 個数が増えれば売上は増えるので、時給が下がっていても気づきません。

冒頭の43時間がそうでした。利益は倍になったのに、時給は42円しか動いていませんでした。

だから、月末に必ず2つを記録してください。

記録するもの どうやって
今月の手残り合計 売値 − 仕入値 − 手数料 − 送料
今月かけた時間 工程ごとにストップウォッチ。1週間だけでいい

この2つを割れば、あなたの時給が出ます。 そして来月、それが上がったかどうかで施策の良し悪しが判定できます。


よくある質問

Q. 規模を大きくしても時給は上がりませんか。
上がりません。時給の式は「手残り単価 ÷ 1個あたりの時間」で、規模の項がありません。 月1万円でも月30万円でも、当サイトの計算では約3,150円です。

Q. では何をすれば上がりますか。
単価を上げるか、1個あたりの時間を減らすか、この2つだけです。効果は同じですが、時間のほうが今日から動きます。

Q. 1個20分は妥当ですか。
当サイトが置いた仮定です。リサーチ10分・検品出品3分・梱包発送4分・価格改定3分の内訳で計算しています。自分の数字はストップウォッチで測ってください。

Q. どの工程から外すべきですか。
価格改定です。 判断が要らず、しかも在庫がある限り毎日発生します。

Q. やめる基準はいくらですか。
手残り500円・1個30分=時給1,000円が危険水域です。この水準なら、同じ時間を別の労働に使ったほうが多く残ります。

Q. 時給が低くても、資産になるのでは。
在庫は売れるまで現金になりません。時給が低いまま個数を増やすと、増えるのは在庫と作業時間です。

Q. FBAにすれば時間は減りますか。
梱包・発送の4分が納品作業に置き換わります。まとめて送るぶん1個あたりは減りますが、ゼロにはなりません。


今夜、価格改定の3分を外してください

冒頭の43時間に戻ります。

あの43時間のうち、平日の夜に使った15時間が価格改定と出品でした。判断はほとんどしていません。ライバルが下げたら合わせる、それだけです。

  • 時給 = 手残り単価 ÷ 1個あたりの時間。規模はこの式に入っていません
  • 月1万円でも月30万円でも、時給は約3,150円でほぼ同じ
  • 動かせるのは単価と時間の2つだけ。効果は同じ
  • 時間のほうが今日から動きます(単価は商材ごと入れ替える必要がある)
  • 20分のうち10分は自分でやる必要がありません
  • 先に外れるのは価格改定の3分。判断が要らず、毎日発生するため
  • 手残り500円・1個30分=時給1,000円が、やめる基準

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この記事の計算方法:時給 = 1商品あたりの手残り ÷(1個あたりの作業時間 ÷ 60分)。1個あたり20分、およびその内訳(リサーチ10分・検品出品3分・梱包発送4分・価格改定3分)は当サイトが置いた仮定であり、商材と習熟度によって変わります。目標額ごとの必要個数は「目標額 ÷ 手残り1,050円」で算出し、個数は切り上げています。手残り1,050円は、文房具を1,200円で仕入れて3,000円で売った場合の試算値です(販売手数料15.4%・FBA配送代行 小型288円)。手数料率はAmazon公式の料金ページの記載(2026年9月時点)にもとづきます。冒頭の43時間・8万円は、記事のための例です。

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