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手元に5万円しかない、という方に向けて書いています。
足りるかどうかの話ではありません。その5万円を、何個に分けるかの話です。
400円の商品を125個、カゴに入れました
通帳の残高は5万円でした。
「個数を稼がないと話にならない」と思っていました。5万円で何個買えるかを、まず考えました。
400円なら125個。
売値は1,000円くらいです。差額600円。125個で75,000円。
そう計算して、リストを作りました。「これで月3万円は堅いな」と思いながら、その日は寝ました。
実際にやってみて、数字が合いませんでした。
1個の手残りが224円だったからです。
125個で28,000円。しかも、その125個を検品して出品して梱包するのに、月41.7時間かかりました。
時給672円です。
個数を増やしたのに、手残りが減りました
計算し直しました。同じ5万円で、単価を変えるとどうなるか。
条件をそろえます。売値は仕入値の2.5倍。回転は30日。
| 仕入値 | 1個の手残り | 個数 | 月の手残り |
|---|---|---|---|
| 400円 | 224円 | 125個 | 28,000円 |
| 600円 | 381円 | 83個 | 31,623円 |
| 800円 | 604円 | 62個 | 37,448円 |
| 1,200円 | 1,050円 | 41個 | 43,050円 |
| 2,000円 | 1,815円 | 25個 | 45,375円 |

125個で28,000円、41個で43,050円。
あなたが3.05倍の個数を扱っても、手残りは0.65倍でした。
理由は、当サイトが何度も出している定額のせいです。FBA配送代行と最低販売手数料は、売値が下がっても下がりません。
400円の商品は売値1,000円で、そこからFBA222円と手数料154円が引かれます。売値の37.6%が定額側です。
2,000円の商品なら売値5,000円で、引かれるのはFBA415円と手数料770円。定額のFBAは売値の8.3%まで薄まります。

時給で見ると、8.1倍の差でした
もっと効くのは時間のほうでした。
作業は1個20分です。個数がそのまま時間になります。
| 仕入値 | 個数 | 月の手残り | 作業時間 | 時給 |
|---|---|---|---|---|
| 400円 | 125個 | 28,000円 | 41.7時間 | 672円 |
| 600円 | 83個 | 31,623円 | 27.7時間 | 1,143円 |
| 800円 | 62個 | 37,448円 | 20.7時間 | 1,812円 |
| 1,200円 | 41個 | 43,050円 | 13.7時間 | 3,150円 |
| 2,000円 | 25個 | 45,375円 | 8.3時間 | 5,445円 |

672円と5,445円。あなたの時給が8.1倍変わります。
400円に寄せると、手残りが少ないうえに、時間が5倍かかります。
125個を検品して出品して梱包する41.7時間は、週にすると9.7時間。それで28,000円です。
25個なら月8.3時間。週2時間で45,375円になります。
あなたの時間が5分の1になって、手残りが1.6倍になります。

個数が多いほうが、安心でした
正直に書くと、125個を選んだ理由は計算ではありませんでした。
1個外しても痛くないからです。
400円の商品が売れ残っても、400円です。2,000円の商品が売れ残ると、5倍痛い。
5万円しかないので、失敗できないと思っていました。だから、1回の失敗が小さいほうを選びました。
その選択の代償が、時給672円と月41.7時間でした。
外れの痛みを小さくするために、全部の時間を差し出していたことになります。
ただし、上げすぎると別の壁に当たります
打ち消しておきます。単価はどこまでも上げればいい、ではありません。
資金5万円で単価を上げると、個数が減ります。
| 仕入値 | 個数 | 月28個の分岐点 |
|---|---|---|
| 1,200円 | 41個 | ○ 超えている |
| 1,500円 | 33個 | ○ 超えている |
| 1,800円 | 27個 | × 割り込む |
| 2,000円 | 25個 | × 割り込む |

当サイトでは、有料ツールの元が取れ始める規模を月28個としています。
資金5万円で仕入1,800円を超えると、そこを割ります。 時給は上がりますが、道具を入れる段階からは外れます。
あなたの上限は、仕入1,500円あたりです。33個で、時給は約4,150円になります。
そして1回の外れが1,500円になることは、受け入れる前提の話です。
資金より、回転日数のほうが効きます
もう1つ、動かせる数字があります。
当サイトの式はこうです(資金10万円の記事で出しました)。
月に回せる個数 = (資金 ÷ 仕入単価) × (30日 ÷ 回転日数)
資金5万円・仕入1,200円で、回転日数だけ変えます。
| 回転日数 | 月の個数 | 月の手残り |
|---|---|---|
| 15日 | 83個 | 87,150円 |
| 20日 | 62個 | 65,100円 |
| 25日 | 50個 | 52,500円 |
| 30日 | 41個 | 43,050円 |
| 60日 | 20個 | 21,000円 |
| 90日 | 13個 | 13,650円 |

13,650円から87,150円。6.4倍です。
資金は1円も変えていません。変えたのは、何日で売れるかだけでした。
あなたが持っている5万円という額は、3つの変数のうち1つでしかありません。
想像してみてください、3ヶ月後の仕入れを
同じ5万円です。残高も変わっていません。
あなたが選んでいるのは、1,500円前後の商品です。 33個で在庫が埋まります。
125個のときと違って、リストは1枚に収まります。
検品して出品して梱包する時間は、月11時間。週に直すと2.6時間です。
3ヶ月前は、同じ作業に週9.7時間かけていました。7時間が空きます。
月の手残りは45,688円。125個で28,000円だったころより、17,688円多い。
そして空いた7時間を、次の仕入れ先を探すのに使っています。125個を梱包していたころには、1分も取れなかった時間です。
あなたが変えたのは、カゴに入れる商品の値札だけです。
いま、その逆をやっています。
5万円を見て、いちばん多く買える個数を数えて、400円の棚を探す。
来月も、たぶん同じことをします。個数が多いほうが、失敗が小さく見えるからです。
止めるのに必要なのは資金ではありません。同じ5万円で時給が8.1倍変わることを、数字で知っていることだけです。
資金5万円で決める順番

- 仕入単価を1,200〜1,500円に上げる(41個〜33個。月28個は超えます)
- 回転日数を数える(30日を25日にできれば、41個が50個になります)
- 個数は結果として決まる(資金 ÷ 単価 × 30 ÷ 回転日数)
あなたがいちばん動かせるのは1番目です。 400円から1,200円に上げるだけで、時給が672円から3,150円になります。
そして1回の外れが3倍になるのは、避けられません。そこを受け入れられるかどうかが、実際の分かれ目です。
よくある質問
Q. 資金5万円で月いくらになりますか。
仕入1,200円・回転30日なら月41個・43,050円です。作業は月13.7時間になります。
Q. 安い商品をたくさん買ったほうが稼げませんか。
逆でした。仕入400円なら125個買えますが、月の手残りは28,000円で、作業は41.7時間。時給672円です。
Q. なぜ安いと残らないのですか。
FBA配送代行と最低販売手数料が定額だからです。売値1,000円だと定額側が37.6%を占め、売値5,000円だと8.3%まで薄まります。
Q. どこまで単価を上げていいですか。
資金5万円なら仕入1,500円あたり(33個)です。1,800円で27個になり、月28個の分岐点を割ります。
Q. 時給はどれくらい変わりますか。
仕入400円で672円、1,200円で3,150円、2,000円で5,445円。8.1倍の差です。
Q. 回転日数はどれくらい効きますか。
資金5万円・仕入1,200円で、15日なら83個87,150円、90日なら13個13,650円。6.4倍変わります。
Q. 5万円では少なすぎませんか。
月41個は、当サイトの分岐点28個を超えています。 資金の額より、単価と回転のほうが効きます。
Q. 1回の失敗が怖いのですが。
仕入1,200円なら、外したときに寝るのは1,200円です。その代わり、400円に寄せた場合の代償は月41.7時間でした。どちらを取るかの話になります。
次の1個は、この価格帯からどうぞ
見る棚を変えるだけです。400円ではなく、1,200〜1,500円。
- 資金5万円は月41個・43,050円(仕入1,200円・回転30日)
- 400円に寄せると125個で28,000円。個数3.05倍で、手残りは0.65倍
- 時給は672円と5,445円で8.1倍差。作業時間が5倍違います
- 定額のFBAと最低手数料が、売値1,000円では37.6%を占めます
- 上限は仕入1,500円あたり。1,800円で月28個を割ります
- 回転日数でも6.4倍変わります(15日83個 / 90日13個)
マカド!の無料アプリ「マカド!リサーチ」は、契約不要・登録不要です。バーコードを読むと販売手数料を引いた想定手取りが出るので、1,200円の棚で手残りが本当に1,000円台になるかを、その場で確認できます。
次の仕入れで、400円の棚を1つ飛ばしてみてください。 数字がどう動くかは、1回で分かります。
資金が10万円ある方は資金10万円の記事へ。回転日数を先に上げたい方は回転日数の記事にまとめてあります。
この記事の計算方法:月に回せる個数 = (資金 ÷ 仕入単価) × (30日 ÷ 回転日数)。手残り = 売値 − 仕入値 − 販売手数料 − FBA配送代行手数料。販売手数料率(文房具・オフィス用品は750円以下5%・超15.4%、最低販売手数料30円)とFBA配送代行手数料はAmazon公式の料金ページの記載(2026年9月時点)にもとづきます。販売手数料は税抜表示、FBA配送代行手数料は税込です。「売値は仕入値の2.5倍」「回転30日」「FBA区分は小型(1,000円以下222円/1,000円超288円)、仕入2,000円のみ標準30cm以下415円」は当サイトが置いた仮定で、実際の区分は梱包済みの3辺合計と重量で決まります。手残り1,050円・時給3,150円・1個20分・月28個という分岐点は当サイト共通の基準値です。同じ倍率で売れる商品が単価帯を問わず見つかるとは限りません。 高単価ほど1回の外れが大きくなること、資金が寝る期間が長くなることは、この計算に含めていません。FBA在庫保管手数料・返品費用も含めていません。料金は変更されることがあります。最新の情報は公式ページとFBA料金シミュレーターでご確認ください。
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