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型番で分かるのは、売値だけです|家電量販店せどり

※本記事にはアフィリエイト広告(PR)が含まれます。

家電量販店で仕入れている方に向けて書いています。

型番を覚える努力を否定する記事ではありません。覚えても出てこない数字の話です。


目次

ワゴンの前で、型番を撮った

平日の夜、仕事帰りの家電量販店でした。

入口近くのワゴンに、型落ちのプリンタが積んであります。5,000円。

型番を見ます。知っている型番でした。 半年やっていると、そういうものが増えてきます。ネットで8,000円前後だったはずだ、と頭に浮かびました。

スマホで型番を撮って、そのまま3台カゴに入れました。

レジに向かいながら、少し誇らしい気持ちがありました。半年前なら、この型番を見ても何も思わなかったはずです。覚えた知識が、そのまま金になっている感じがしました。


家に帰ってKeepaを開くと、想定どおり8,000円前後で推移していました。

差額3,000円。3台で9,000円。悪くないと思いました。


3週間後、3台とも売れました。

入金を確認します。1台あたり1,796円。

3,000円のつもりが1,796円。1,204円、どこかで消えていました。

明細を開いて、少し嫌な気持ちになりました。型番は合っていたんです。 相場も外していません。それでも1,204円足りない。

そして次の週も、また同じワゴンの前に立ちました。覚えた型番は増えています。 でも、その知識が手残りを教えてくれないことも分かってきました。

覚えるほど、外れるのが怖くなりました。 あなたにも心当たりがあるかもしれません。


家電の手数料は、実は低いほうです

先に、良い知らせから書きます。

家電量販店で扱う商品の多くは、販売手数料が8.4%です。当サイトで扱っているカテゴリのなかでは、かなり低い部類になります。

カテゴリ 販売手数料
エレクトロニクス・パソコン・小型家電・大型家電 8.4%
家電アクセサリー 10.4%
テレビゲーム&ゲーム用アクセサリ 15.4%
本・CD・DVD 15.4%(+成約料140円)
家電は8.4%。低いほうです
家電は8.4%。低いほうです

本の15.4%+成約料140円と比べると、半分以下です。

ただし1つだけ注意があります。テレビゲーム&ゲーム用アクセサリは15.4%です。ゲーム機本体は8.4%ですが、ソフトとアクセサリは別扱いになります。家電量販店のゲームコーナーで判断を間違えやすい場所です。


それでも1,204円消えた理由

さっきのプリンタを分解します。

項目 金額
売値 8,000円
仕入値 −5,000円
販売手数料 8.4% −672円
FBA配送代行 −532円
手残り 1,796円
8.4%なのに、1,204円引かれます
8.4%なのに、1,204円引かれます

あなたから引かれた1,204円のうち、532円は率と無関係の定額です。

販売手数料672円に対して、FBA配送代行532円。手数料の44%が定額側でした。

そしてこの532円は、あなたがどれだけ型番を覚えても出てきません。 箱の大きさと重さで決まるからです。


サイズ区分の境目は、1kgで143円動きます

FBA配送代行手数料は、サイズと重さの区分で決まります。

家電で効いてくる範囲だけ抜き出します。

区分 条件 料金 前の区分から
標準 60cm以下・2kg以下 430円 —
標準 80cm以下・5kg以下 472円 +42円
標準 100cm以下・9kg以下 532円 +60円
大型 100cm以下・10kg以下 675円 +143円
大型 120cm以下・15kg以下 781円 +106円
大型 140cm以下・20kg以下 1,020円 +239円
大型 160cm以下・25kg以下 1,100円 +80円
大型 180cm以下・30kg以下 1,532円 +432円
1kg重いだけで143円、20cm長いだけで432円
1kg重いだけで143円、20cm長いだけで432円

9kgと10kgの差は、143円です。

そして140cmと180cmの差は、432円あります。

さっきのプリンタが9kgではなく10kgだったら、手残りは1,796円ではなく1,653円でした。

手残り
標準(100cm・9kg以下) 1,796円
大型(100cm・10kg以下) 1,653円
1kgの差で、143円動きます
1kgの差で、143円動きます

型番からは、これが分かりません。

Keepaは相場を教えてくれますが、箱の3辺の合計と重さは教えてくれません。


標準と大型の境目に、家電が集まります

厄介なのは、家電量販店で扱う商品の多くが、ちょうどこの境目にあることです。

商品の例 だいたいの区分
マウス・USBメモリ 小型〜標準(288〜410円)
プリンタのインク 標準(318〜415円)
プリンタ本体 標準〜大型(532〜675円)
空気清浄機・炊飯器 大型(675〜1,020円)
電子レンジ・掃除機 大型(1,020〜1,532円)
家電は、境目に集まります
家電は、境目に集まります

あなたが「箱がちょっと大きいかな」と思ったものが、たいてい境目です。

そして境目をまたぐと、143円から432円が動きます。利益率が10%前後の家電では、これが致命的になります。

8,000円の商品で432円は、手残り1,796円の24%です。


低単価のワゴン品は、成立しません

もう1つ、家電量販店で誘惑が強いのがワゴンの低単価品です。

500円の商品を、FBAで売った場合を計算します。

項目 金額
売値 500円
販売手数料(5% → 最低30円) −30円
FBA配送代行(標準・30cm以下) −358円
手元に入る 112円
仕入100円を引くと 手残り12円
500円の家電は、手残り12円です
500円の家電は、手残り12円です

手数料とFBAで、売値の77.6%が出ていきます。

率で見ると分かりやすくなります。

売値 手数料+FBA 売値に対して
500円 388円 77.6%
1,000円 442円 44.2%
3,000円 784円 26.1%
8,000円 1,204円 15.0%
20,000円 2,212円 11.1%
単価が上がるほど、率は下がります
単価が上がるほど、率は下がります

定額のFBAが効くので、低単価ほど比率が跳ねます。

家電せどりで「単価の高いものを狙え」と言われるのは、在庫リスクの話ではなく、この構造が理由です。


ポイントは、仕入原価を下げません

家電量販店の特徴として、ポイント還元があります。

8,000円の商品を10%還元で買えば、800円ぶんのポイントが付きます。実質7,200円という言い方をよくします。

ただし、実務では2つ注意があります。

1つ目。その月に出ていく現金は8,000円です。 ポイントは次の買い物まで使えません。資金が固定されている方は、キャッシュフロー上は8,000円の支出として扱う必要があります。

2つ目。ポイントで買った商品を売るとき、手残りの計算にポイントを入れるかどうかで数字が変わります。 入れれば手残りは大きく見えますが、現金は増えていません。

なおポイントの税務上の取り扱いは、ここでは断定しません。 帳簿への付け方はご自身の申告方法で変わるので、税理士または税務署にご確認ください。

このサイトの計算では、ポイントを手残りに入れていません。 あなたが現金で判断するほうが、資金繰りを外しにくいからです。


3ヶ月後のワゴンの前を、想像してみてください

同じ店の、同じワゴンです。

型落ちのプリンタが積んであります。5,000円。

型番を撮る前に、バーコードを読みます。

画面に出るのは相場ではありません。手取りです。 「1,796円」と表示されています。

そして箱を見て、「9kgか10kgか」を確認します。10kgなら1,653円。それでもカゴに入れる金額です。

家に帰ってから計算し直す必要がありません。 レジを通す時点で、いくら残るか分かっています。

3週間後の入金を見ても、驚きません。 表示されていた金額と、同じだからです。

あなたが半年かけて覚えた型番は、そのまま使えます。 足りなかったのは、その隣に手取りを置くことだけでした。


いま、その逆をやっています。

型番を撮って、家で調べて、仕入れて、3週間後に足りないことに気づく。 それを半年続けました。

覚えた型番は増えました。でも入金の予想が当たるようにはなりませんでした。


たしかに、サイズは店頭では測れません

反論しておきます。メジャーを持って店に行く人はいません。

そして箱に「3辺合計」は書いていません。重さも、書いていないことが多い。

だから厳密に測る必要はありません。 見るのは境目だけです。

目安 確認すること
手のひらに乗る 小型〜標準。気にしなくていい
片手で持てる 標準。気にしなくていい
両手で抱える 標準か大型か。ここだけ確認
持ち上げるのがつらい 大型。20kgを超えていないか
確認するのは、両手で抱えるサイズだけです
確認するのは、両手で抱えるサイズだけです

「両手で抱えるかどうか」が、実務上の境目です。そこだけ箱の表示を見てください。

そして手取りのほうは、店頭で自動で出せます。


よくある質問

Q. 家電の販売手数料はいくらですか。
エレクトロニクス・パソコン・小型家電・大型家電は8.4%(750円以下は5%)です。ただしテレビゲーム&ゲーム用アクセサリは15.4%なので、ゲームコーナーは別扱いになります。

Q. 8.4%なのに、なぜ残らないのですか。
FBA配送代行が定額だからです。8,000円の商品なら、手数料672円に対してFBA532円。手数料の44%が定額側です。

Q. サイズ区分でどれくらい変わりますか。
9kgと10kgの差で143円、140cmと180cmの差で432円動きます。8,000円の商品なら、432円は手残りの24%です。

Q. 型番を覚える意味はありますか。
あります。ただし型番で分かるのは売値だけです。手残りを決めるサイズ区分は、型番からは出てきません。

Q. 低単価のワゴン品はどうですか。
500円の商品は手数料とFBAで77.6%が出ていきます。 仕入100円でも手残り12円です。

Q. ポイント還元は利益に入れますか。
当サイトの計算では入れていません。 その月に出ていく現金は満額だからです。税務上の取り扱いは税理士または税務署にご確認ください。

Q. 店頭でサイズを測るのですか。
測りません。「両手で抱えるかどうか」だけ確認してください。そこが標準と大型の実務上の境目です。

Q. 手取りは店頭で分かりますか。
分かります。バーコードを読むと販売手数料を引いた想定手取りが出る無料アプリがあります。


箱を測ってから、値札を見てください

順番を逆にするだけです。値札を見て型番を撮るのではなく、まず手取りを出す。

  • 家電の販売手数料は8.4%。低いほうです(ただしゲームソフトは15.4%)
  • それでも残らないのは、FBA配送代行が定額だから。8,000円の商品で手数料の44%が定額側
  • サイズ区分の境目は、1kgで143円、20cmで239〜432円動きます
  • 型番からは、この数字が出てきません
  • 低単価のワゴン品は成立しません(500円で手残り12円)
  • ポイントはその月の現金支出を減らしません
  • 店頭で確認するのは「両手で抱えるかどうか」だけ

マカド!の無料アプリ「マカド!リサーチ」は、契約不要・登録不要です。バーコードを読むと、販売手数料を引いた想定手取りがその場で出ます。

仕入れ値を入れれば「買い/見送り」まで判定されます。1円もかかりません。

次のワゴンから、型番を撮る前にバーコードを読んでください。 半年ぶんの型番知識は、その隣で今までどおり効きます。

マカド!の無料アプリを見る(本体は登録月と翌月0円)

月28個を超えている方は、本体も判定の範囲に入ります。家電は型番商品で相場が透明なぶん、ライバルの値下げに追従する速さがそのまま回転になります。判定は仕入れ数別の記事へ。


この記事の計算方法:手残り = 売値 − 仕入値 − 販売手数料 − FBA配送代行手数料。販売手数料率(エレクトロニクス等8.4%/750円以下5%/最低販売手数料30円)とFBA配送代行手数料のサイズ区分はAmazon公式の料金ページの記載(2026年9月時点)にもとづきます。販売手数料は税抜表示、FBA配送代行手数料は税込です。FBA配送代行手数料は「1,000円超」の区分で計算しました。プリンタ・空気清浄機などの商品例とサイズ区分の対応は、当サイトが置いた目安であり、実際の区分は梱包済みの3辺合計と重量で決まります。FBA在庫保管手数料と返品費用は含めていません。ポイント還元の税務上の取り扱いについては、税理士または税務署にご確認ください。 料金は変更されることがあります。最新の情報は公式ページとFBA料金シミュレーターでご確認ください。

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