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手で管理できる在庫は、販路数で割り算になります|2販路目の手作業は、月2,625円です

※本記事にはアフィリエイト広告(PR)が含まれます。

同じ在庫を、2つ以上の販路に出している方だけ、読んでください。

販路ごとに在庫を分けている方には、この記事の事故が起きません。


目次

同じ商品が、2箇所で売れました

火曜の朝です。通知が2件、ほぼ同時に来ていました。

メルカリで売れた通知と、ヤフオクで落札された通知。同じ商品です。

在庫は1点しかありません。どちらかに謝ることになります。

その30分が、いちばん嫌でした。 どちらを選んでも、誰かに謝ることは決まっていたからです。

落札額はヤフオクのほうが200円高い。でもメルカリの購入者はすぐ支払いを済ませていました。

結局メルカリを残して、ヤフオクをキャンセルしました。評価に一言、残りました。

その日のうちに、他の出品も全部見直しました。同じ状態のものが、あと6点ありました。


手数料だけ見れば、Amazonがいちばん高い

まず、私が全部に出していた理由を並べます。

販路別の手数料・振込・月額
販路別の手数料・振込・月額

Yahoo!フリマは5%、ラクマは4.5%から。 Amazonの15.4%(メディア)と比べると、3分の1以下です。

しかもどこも月額は無料です。出すだけならお金がかからない。

「出せるところには出しておこう」。そう考えるのは自然でした。

1個あたりの手残りも並べておきます。

販路別・1個あたりの手残り
販路別・1個あたりの手残り

手残りだけ見れば、Yahoo!フリマやラクマが上位に来ます。Amazonは最下位です。


増えるのは売上ではなく、取り下げの回数

ここから、表に出ない費用の話です。

同じ在庫を複数に出すと、1個売れるたびに、他の販路から取り下げる必要があります。

在庫連動にかかる手作業
在庫連動にかかる手作業

1回の取り下げを30秒として、月100個のペースなら2販路で月50分。当サイトの基準(1分52.5円)で2,625円です。

3販路なら100分=5,250円。4販路なら150分=7,875円。

販路を1つ増やすたびに、月2,625円ぶんの手作業が乗ります。 売上ではなく、作業が先に増えます。

そしてこの2,625円は、在庫管理の月額1,980円より高い金額です。


手で管理できる在庫は、販路数で割り算になります

当サイトでは、在庫管理くんのレビューで「自宅在庫75点」を手作業の限界としてきました。棚卸しに1点30秒かかる前提での分岐です。

販路が増えると、この75点は割り算になります。

手で管理できる在庫点数
手で管理できる在庫点数

管理する対象は「在庫の点数」ではなく、「在庫 × 販路」の組み合わせだからです。

  • 1販路なら75点
  • 2販路なら37点
  • 3販路なら25点
  • 4販路なら18点

3販路に出している人は、在庫25点を超えた時点で、頭では追えなくなります。

私が二重売りをしたときの在庫は、60点ほどでした。3販路。限界の2倍を超えていました。


二重売りで失うもの

キャンセルしたときに何が起きるかも、出しておきます。

二重売り1件で失うもの
二重売り1件で失うもの

金額としては手残り1,050円が飛びます。それより重いのは評価のほうです。

Amazonの場合は、アカウントの記事で書いたとおり、注文不良率という指標に響きます。止まっている1日は3,360円でした。

1,050円の話をしているつもりが、100,800円の話に変わることがあります。


たしかに、販路を増やすと回転は速くなります

ここで、あなたはこう思われたはずです。

「それでも、出す場所が多いほうが早く売れる」

そのとおりです。買い手の母数が増えるので、回転は速くなります。

回転日数の記事で出した数字を使います。資金10万円で、回転が30日から25日に縮むと、同じ資金で年+16.6個・+17,430円になります。

月2,625円(年31,500円)の手作業と比べると、効果のほうが小さい場合もあります。ただし回転が5日縮むかどうかは、やってみないと分かりません。

だから結論は「増やすな」ではありません。

増やしていいのは、在庫が見えている範囲までです。


分けるか、つなぐか

在庫の出し方は、2つしかありません。

販路ごとに在庫を分ける。これなら二重売りは起きません。代わりに、どの商品をどこに置くかを決める必要があり、置いた先で売れなければ機会を逃します。

同じ在庫を全販路に出して、売れたら取り下げる。機会は最大になりますが、取り下げが間に合わなければ二重売りです。

どちらを選ぶにしても、あなたがいま出している販路の数と、在庫の点数を掛けてください。 その積が、管理すべき組み合わせの数です。

私は後者を、記憶だけでやっていました。 60点を3販路で、組み合わせは180。どこに何を出したかを覚えているつもりでした。

覚えていませんでした。

事故そのものより、自分の記憶を疑っていなかったことのほうが恥ずかしい。60点を3販路に出していた時点で、無理だと気づける数字でした。


二重売りが起きるのは、自宅在庫だけです

ここで、販路をもう一段分けて考えます。商品が物理的にどこにあるかです。

FBAに納品した在庫は、自宅にありません。 だからメルカリで売れても、自分では発送できません。FBAに入れた時点で、その商品は1販路に固定されます。

つまり二重売りが起きるのは、手元に置いている在庫だけです。

在庫の置き場所と、二重売りの起きる範囲
在庫の置き場所と、二重売りの起きる範囲

私が事故を起こした60点は、全部が自宅在庫でした。当然です。複数の販路に出すには、手元に持っている必要があるからです。

多販路をやるということは、自宅在庫が増えるということでもあります。倉庫に預けるほど、出せる販路は減ります。

気が重い話ですが、ここは両立しません。 販路を増やすほど在庫は家に残り、家に残るほど管理が要ります。


想像してみてください

来週の火曜です。

通知は1件だけ来ます。 メルカリで売れました。

スマホを開くと、その商品がどの販路に出ているかが一覧で出ています。ヤフオクにも出していたので、その場で取り下げました。20秒です。

在庫は80点あります。3販路に出しています。頭では追えない数ですが、追う必要がありません。

そして月末、キャンセルは0件でした。評価にも何も残っていません。

いま、その逆をやっています。60点を記憶で管理して、火曜の朝に謝る相手を選んでいるほうです。


販路の増やし方

販路を増やす順番
販路を増やす順番
出す場所を決めるか、置き場所を決めるか
出す場所を決めるか、置き場所を決めるか

この記事のまとめ

  • 手数料と月額だけ見れば、Yahoo!フリマ5%・ラクマ4.5%〜が有利に見える(月額はどこも無料)
  • ただし販路を増やすと、1個売れるたびに他販路の取り下げが発生する
  • 2販路で月2,625円・3販路で5,250円・4販路で7,875円の手作業(月100個の場合)
  • ★手で管理できる在庫点数 = 75点 ÷ 販路数。3販路なら25点が限界
  • 二重売りは1,050円+評価。Amazonでは注文不良率に響く
  • 回転が5日縮む効果は年+17,430円。増やすこと自体は正しい。在庫が見えていれば

増やす前に、在庫を1箇所にまとめてください

販路を増やすかどうかで迷っているなら、順番が逆です。

先に、どの在庫がどこに出ているかを1箇所にまとめてください。 それができていれば、販路は3つでも4つでも増やせます。できていなければ、2つ目で事故が起きます。

在庫管理くんは、ASINを入れると商品画像つきで登録され、仕入れ値・保管場所・在庫額が記録されます。 ASINのない商品も写真で登録できるので、Amazon以外に出している在庫も同じ画面に入ります。

月1,980円。当サイトの基準では、回収に必要なのは月2個です。2販路目の手作業2,625円より、645円安いことになります。

14日間は無料です。今日、出品中のものを全部入れてください。どこに何を出したかを、記憶から出せます。

在庫管理くんを14日間無料で試す(以降 月1,980円)

今日やることは1つです。いま出品中の商品を数えて、販路数で割ってください。 75を超えていたら、増やすのは在庫ではなく管理のほうです。


この記事の計算方法:在庫連動の手作業 = 月の販売個数 ×(販路数 − 1)× 1回あたりの取り下げ時間。金額換算は1分52.5円(手残り1,050円 ÷ 1個20分)。手で管理できる在庫点数 = 75点 ÷ 販路数。手残り1,050円・時給3,150円・自宅在庫75点の分岐は当サイト共通の基準値で、取り下げ1回30秒・月100個・売値3,000円・仕入れ1,200円・送料はネコポス相当175円で統一という前提は当サイトが置いた仮定です。実際の送料体系は販路ごとに異なります。販売手数料・振込手数料・月額費用(メルカリ10%・振込200円、メルカリShops10%、ヤフオク10%(LYP会員8.8%)、PayPayフリマ5%、ラクマ4.5〜10%・振込210円、minne10.659%、Creema22%、BOOTH5.6%+45円、いずれも月額無料)は二次情報の一覧表の記載(2026年3月31日時点)であり、各社公式の公表値をこの記事で直接確認したものではありません。Amazonの販売手数料15.4%・FBA配送代行手数料288円はAmazon公式の料金ページ(2026年9月時点)。最新の手数料と規約は各サービスの公式ページでご確認ください。 各販路の規約上、同一在庫の複数出品が制限される場合があります。

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