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新品を扱っていて、中古に手を出すか迷っている方だけ、読んでください。
すでに中古を専門にしている方は、この記事の結論をとっくに通り過ぎています。
3時間かけて、5点を出品しました
日曜の午後です。前の週にリサイクルショップで仕入れた中古品を、まとめて処理しました。
1点ずつ動作を確認して、汚れを拭いて、傷の位置を確認して、コンディションの説明文を書きます。
終わったのは3時間後。5点でした。
利益率を出すと、77%。新品では見たことのない数字です。素直にうれしかったです。
翌週、同じ3時間で新品を処理したら、9点出せました。
利益率は60%です。低い。 それなのに、月末に見ると新品の週のほうが多く残っていました。
利益率が高いほうが負けるという結果を、しばらく理解できませんでした。悔しくて、何度も電卓を叩き直しました。 数字は変わりませんでした。
利益率だけ見れば、中古の圧勝です
まず、数字を並べます。当サイトの基準(新品:売値3,000円・仕入れ1,200円)と、同じ売値の中古(仕入れ675円)を比べます。

中古の利益率77.5%、新品60%。 1個あたりの手残りも、中古のほうが525円多い。
ここまでなら、中古を選ばない理由がありません。
工程が、1.5倍になります
抜けているのは時間です。

新品は20分(リサーチ10・検品出品3・梱包発送4・価格改定3)。
中古は30分です。増えるのは、検品5分と清掃3分、そしてコンディション説明の2分。
「動くかどうか」「どこに傷があるか」を確認して、それを文章にする工程は、新品には存在しません。
そしてこの10分は、慣れても消えません。 手が速くなって8分になったとしても、ゼロにはならない工程です。
並ぶ条件は、手残り1,575円
工程が1.5倍なら、手残りも1.5倍必要です。

1,575円。 新品の1,050円に対して、525円多く残らないと時給が並びません。
式にすると、こうです。
中古に必要な手残り = 新品の手残り ×(中古の工程 ÷ 新品の工程)
工程25分なら1,312円、30分なら1,575円、35分なら1,838円。自分の工程を測れば、必要な手残りが出ます。
売値3,000円なら、仕入れ675円以下
必要な手残り1,575円を、売値3,000円のまま満たそうとすると、仕入れ値が決まります。

675円。新品の仕入れ値1,200円の56%です。
そして、そのときの利益率が77.5%になります。
ここが、冒頭の答えです。利益率77.5%は「すごい数字」ではなく、「新品と同じ時給になるための最低ライン」でした。
利益率は、時間を含まない指標です。分母に売値しか入っていないので、どれだけ手間がかかっても数字は下がりません。
だから、中古で稼ぐ人は安い物を扱いません
では中古はやめたほうがいいのか。逆です。
同じ30分を使うなら、売値の高い商品に使えばいいだけです。

売値3,000円なら時給3,150円。 新品と同じです。
売値8,000円なら10,560円。 同じ30分で、3.4倍になります。
中古を長く続けている人が、3,000円の商品をあまり扱わないのは、このためです。工程の10分は単価に関係なく発生するので、単価が上がるほど、その10分が薄まります。
新品は単価を上げにくい(相乗りで価格が揃う)のに対して、中古は状態と希少性で単価が動きます。 そこが中古の本当の強みでした。
清掃の3分は、186円以上の価値がありますか
工程を1つずつ見ると、残すか省くかを金額で決められます。清掃の3分がその例です。
3分は、当サイトの基準で157.5円(1分52.5円)。販売手数料を考えると、売値が186円以上上がるなら、拭いたほうが得になります。

「可」から「良い」に1段階上がって186円以上の差がつく商品なら、拭いてください。 つかないなら、そのまま出したほうが時給は上がります。
あなたが扱っている商品で、コンディション1段階の差がいくらかは、同じ商品の他の出品を見れば分かります。そこを見ずに全部を拭いているなら、3分を毎回捨てている可能性があります。
私は全部拭いていました。「丁寧にやっている」という感触が欲しかったからです。金額で見たことは一度もなく、気づいたときは少し情けなかった。
たしかに、中古は競合が少ない
ここで、あなたはこう思われたはずです。
「中古は相乗りされないから、価格競争にならないのでは」
そのとおりです。同じ商品でもコンディションが違えば別物なので、1円単位の値下げ合戦に巻き込まれにくい。
ただし、裏返しがあります。1点物なので、回転が読めません。
新品なら「この商品は月に何個売れている」が分かります。中古は自分のその1点が、いつ売れるか分からない。
売れ残りの記事で出したとおり、資金1,200円が1ヶ月止まると1,050円を作り損ねます。 中古は単価が高いぶん、止まる金額も大きくなります。

競合が少ないことと、早く売れることは別です。
入る前に、19,000円の線があります
もう1つ、新品にはない費用があります。古物商許可です。
中古品を仕入れて売るなら、1点目から必要になります(古物商の記事に手続きを書きました)。金額は19,000円=18.1個ぶん。
これは初期費用の記事で出した「買うものと買う日」の表に入っています。中古を扱うと決めた日が、その日です。
面倒だから避ける、で止まっていました
正直に書くと、私は長いあいだ「中古は面倒だから新品」と言っていました。
面倒だという判断は、正しかったと思います。実際、工程は1.5倍です。
間違っていたのは、そこで止まったことです。面倒なら、面倒に見合う単価の物を探せばいい。 その一歩を考えずに、ジャンルごと避けていました。
避けている間に、8,000円の中古を扱う人は、私の3.4倍の時給で働いていました。
同じ作業をしていたのに、見ている価格帯だけが違った。技術の差ではなく、検索条件の差でした。
想像してみてください
次の日曜です。
5点の中古を、3時間かけて処理しています。 工程は前と変わりません。検品して、拭いて、説明文を書く。
違うのは扱っている商品です。1点の売値が8,000円前後のものを選びました。
その日の手残りは26,400円。前に同じ3時間で出した5点は、7,875円でした。
作業内容は1つも変わっていません。 変えたのは、リサーチのときに見る価格帯だけです。
いま、その逆をやっています。3,000円の中古を、3時間かけて5点処理しているほうです。
中古に入るときの3手順


この記事のまとめ
- 中古の利益率77.5%は、新品60%より高い。それでも時給は同じ3,150円
- 中古の工程は30分(検品5分・清掃3分・説明2分が増える)。慣れてもゼロにならない
- 並ぶ条件 = 新品の手残り ×(中古の工程 ÷ 新品の工程)= 1,575円
- 売値3,000円のままなら、仕入れは675円以下(新品の56%)
- 中古が勝つのは単価が上がったとき。売値8,000円なら時給10,560円(3.4倍)
- 1点物なので回転が読めない。古物商19,000円=18.1個が入口にある
単価を上げたら、価格改定はもっと効きます
中古で単価の高い商品を扱うと決めたなら、価格改定を手でやらないでください。
理由は金額です。8,000円の中古1点の手残りは5,280円。 新品の5個ぶんです。この1点を、相場より高いまま置いておく日数が、そのまま損になります。
マカド!は価格改定を自動で回します。月4,980円ですが、中古8,000円の商品なら1個売れた時点で回収できます。新品では月5個必要だった回収が、中古では月1個です。
最大2ヶ月は無料なので、中古に入るその2ヶ月をそのまま試用に充てられます。
今日やることは1つです。次のリサーチで、中古の検索価格帯の下限を3,000円から8,000円に上げてください。 工程は変わらないので、変える必要があるのはそこだけです。
この記事の計算方法:1個あたりの手残り = 売値 − 販売手数料 − FBA配送代行手数料 − 仕入れ値。時給 = 手残り ÷ 1個あたりの作業時間 × 60。中古が新品に並ぶ手残り = 新品の手残り ×(中古の工程 ÷ 新品の工程)。新品の手残り1,050円・工程20分(リサーチ10/検品出品3/梱包発送4/価格改定3)・時給3,150円は当サイト共通の基準値、中古の工程30分(リサーチ10/検品5/清掃3/出品5/梱包発送4/価格改定3)は当サイトが置いた仮定です。実際の工程は商材と状態で変わります。販売手数料15.4%・FBA配送代行手数料288円はAmazon公式の料金ページの記載(2026年9月時点)で、率はカテゴリーによって変わります。 古物商許可の19,000円は各都道府県警察の案内にもとづきます。中古品の売買には古物営業の許可が必要になる場合があります。要否の判断は所轄の警察署にご確認ください。
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