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半年以上やっていて、やめるか迷っている方だけ、読んでください。
始めて1〜2ヶ月の方は、まだ判断に使えるデータがそろっていません。
半年ぶんを、集計しました
3月に始めて、9月になりました。
売上は、思ったより出ていました。 それなのに、通帳の残高は始めた頃とほとんど変わっていません。
土曜は店を回り、日曜の夜は梱包。半年間、そうしてきました。
「向いていないのかもしれない」と思いました。ネットには月30万円という人がいます。自分は月2万円も残っていません。
やめようかと考えて、それも決められませんでした。 半年ぶんの時間が無駄になる気がして、手が止まりました。
いま思えば、決められなかったのは、何が悪いのかを特定していなかったからです。
「儲からない」には、3種類あります
集計して分かったのは、「儲からない」がひとつの状態ではないということでした。

どれなのかで、やることがまったく違います。 そして「もう少し続ける」は、どれに対しても効きません。
順に見ます。
診断①:時給が低い
1個の手残りを、1個にかかる時間で割ります。
手残り600円で、1個25分かかっているなら、時給1,440円です。当サイトの基準(3,150円)の半分以下になります。
この型は、個数を増やしても直りません。 2倍売れば2倍働くだけです。
直すのは単価か工程のどちらかです。中古の記事で書いたとおり、工程が同じなら単価の高い商品を扱うほうが時給は上がります。
診断②:個数が出ていない
時給は3,150円出ている。それでも月10個なら、月10,500円です。
この型は単価を上げても直りません。 すでに1個あたりは合格しているからです。
足りないのは時間か回転です。回転日数の記事のとおり、資金10万円でも回転が30日なら月83個、90日なら28個。同じ資金で3倍違います。
仕入れに行けていないのか、行っても買えていないのか、買った物が売れていないのか。 ここを分けると、次にやることが決まります。
診断③:現金が増えていない
いちばん多いのが、これです。
月30個売れて、利益は31,500円。 ところが同じ月に36,000円ぶん仕入れているなら、現金は4,500円減っています。

利益は出ています。 減った現金は、在庫に変わっただけです。
これは「儲かっていない」のではなく、「規模を広げている最中の資金繰り」です。在庫が増え続けている限り、通帳は増えません。
止めるべきは事業ではなく、仕入れのペースです。年末の仕入れの記事で書いた「現金が在庫に変わる」が、毎月起きている状態になります。
たしかに、続ければ上向くこともあります
ここで、あなたはこう思われたはずです。
「慣れれば工程は速くなるし、リサーチの精度も上がるのでは」
そのとおりです。①と②は、経験で改善します。
問題は、改善しているかどうかを測っていないことです。

先月と今月の時給が同じなら、来月も同じです。「そのうち上向く」は、数字が動いている人の言葉であって、動いていない人が使うと、ただの先送りになります。
3ヶ月測って1つも動いていないなら、やり方を変えるか、やめるかのどちらかです。
本業の時給と比べるべきか
撤退の基準として、よく使われるのが本業の時給との比較です。
本業が時給2,000円相当なら、せどりの時給1,440円は下回っています。同じ時間で働くなら本業を増やしたほうが多い、という判断になります。
これは正しい比較ですが、せどりの側にだけある要素も並べておきます。
- 時間を自分で決められる(シフトを申請しなくていい)
- 在庫が資産として残る(売れば現金に戻る)
- 経験が次の判断を速くする(時給は上げられる)
だから「時給が低いからすぐやめろ」とは言えません。ただし、これらを理由にすると無限に続けられてしまいます。
「もう少し続ければ」と同じ言葉になるからです。
線を引くならここです。3ヶ月測って1つも動かなかったときは、資産性や経験を理由にしない。 あなたが最初に決めておくのは、この一文です。
やめるのは、損ではありません
先に書いておきます。やめること自体に、損はありません。
使った半年は戻りません。損切りの記事で書いたとおり、すでに払ったものは、これからの判断に入れてはいけない数字です。
これから決めるのは、手元の在庫をどう現金に戻すかだけです。
そして、ここで大きな差がつきます。

正価で売り切れば105,000円。半額で投げれば−21,900円。 差は126,900円です。
やめ方だけで、12.7万円変わります。
売り切るのに必要なのは、11.7時間です
在庫100点を正価で売り切る場合、かかる時間も出しておきます。
リサーチは不要なので、1点あたり7分(検品出品3・梱包発送4)。100点で11.7時間です。
土日を2回使えば終わる量です。やめるための作業としては、現実的な範囲だと思います。
問題は時間ではなく、価格のほうでした。
やめると決めた在庫は、放置されます。 相場が下がっても下げないので売れ残り、保管料だけが積み上がって、最後は投げ売りになります。−21,900円は、そうやって生まれます。
決められなかった理由
正直に書くと、私が半年で止まったのは、判断が難しかったからではありません。
自分が失敗したと認めるのが嫌だっただけです。
集計すれば分かることを、集計しませんでした。数字を見なければ、まだ「うまくいっていない」と決まったわけではない。そう思える時間のほうが、楽でした。
実際に集計してみたら、私は③の資金繰り型でした。 事業としては回っていて、直すのは仕入れのペースだけ。やめる必要はありませんでした。
半年迷った理由が、集計1回で消えました。 30分でできることを、半年やらなかったことになります。
想像してみてください
来月の1日です。
あなたは3つの数字を出しました。 時給、月の個数、現金の増減。所要時間は30分でした。
3つのうち、動いていないのは1つだけでした。直すべき場所が1つに決まっています。
そして3ヶ月後、その数字だけを測り直します。動いていれば続け、動いていなければやめる。 基準は先に決めてあるので、そのとき迷いません。
やめると決めた場合も、在庫は正価で売り切ります。 105,000円が手元に戻り、次に何をするかを考える資金になります。
いま、その逆をやっています。集計していない数字を前に、半年迷っているほうです。
続けるにしても、やめるにしても


この記事のまとめ
- 「儲からない」は3種類。①時給が低い ②個数が出ない ③現金が増えない
- ①は単価か工程、②は時間か回転、③は仕入れのペース。「もう少し続ける」はどれにも効かない
- ③は儲かっていないのではなく、現金が在庫に変わっているだけ
- 3ヶ月測って1つも動かないなら、やり方を変えるかやめるか
- やめること自体に損はない。 使った時間はこれからの判断に入れない
- ★在庫100点は、正価で売り切れば105,000円、投げれば−21,900円。差は126,900円
- 売り切りに必要なのは11.7時間(1点7分)
やめると決めた人ほど、最後の2ヶ月が要ります
おかしな話に聞こえると思いますが、撤退するときこそ価格改定が要ります。
やめると決めた在庫は、誰も見に行きません。相場が下がっても放置され、売れ残って投げ売りになります。 その差が126,900円でした。
マカド!は、下限価格を決めておけば、その範囲で自動的に価格を追随させます。見に行かなくても、売れる価格に合い続けます。
最大2ヶ月は無料です。在庫100点を売り切るのに必要な期間と、ちょうど重なります。1円も払わずに、終わらせることができます。
続けると決めた場合も同じです。診断①なら工程が3分短くなり、②なら空いた時間をリサーチに回せます。
今日やることは1つです。時給・月の個数・現金の増減を、30分かけて出してください。 続けるかどうかは、その3つが出てから決まります。
この記事の計算方法:時給 = 1商品の手残り ÷ 1個あたりの作業時間 × 60。月の手残り = 月の販売個数 × 1商品の手残り。現金の増減 = 月の手残り − その月の仕入れ額。撤退時の回収額 = 在庫点数 ×(売値 − 販売手数料 − FBA配送代行手数料 − 仕入れ値)。手残り1,050円・売値3,000円・仕入れ1,200円・工程20分・時給3,150円は当サイト共通の基準値、診断で使った数値(手残り600円・25分・月10個・月30個・在庫100点)と半額処分という前提は、説明のために当サイトが置いた例です。販売手数料15.4%・FBA配送代行手数料288円はAmazon公式の料金ページの記載(2026年9月時点)で、率はカテゴリーによって変わります。事業をやめる際の在庫処分・帳簿・申告の扱いは個別の事情で変わります。税務の判断は税理士または所轄の税務署にご確認ください。
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