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用語集を最後まで読んだことがない方に向けて書いています。
だから金額が動く6語だけにしました。他は省いています。
集計したら、想定の半分だった
日曜の夜、初めて集計をしました。
せどりを始めて2ヶ月。10個売れました。 1個あたり1,800円くらい残っているはずだと思っていたので、18,000円のつもりでした。
セラーセントラルの入金額を見ます。
9,100円。
半分でした。
しばらく画面を見て、「どこで消えたんだろう」と思いました。返品も、値下げもしていません。ちゃんと売れた10個です。
明細を開くと、聞いたことのある言葉が並んでいました。販売手数料。カテゴリー成約料。配送代行手数料。
見たことはあります。意味は、なんとなくしか分かっていませんでした。
「調べたほうがいいな」とは、前から思っていました。
実際、用語集のページを開いたこともあります。ASIN、SKU、FNSKU、モノレート、せどりすと、電脳……
50語くらい並んでいて、3語目で閉じました。 退屈だったからです。
そして「まあ、やりながら覚えるか」と決めました。それが2ヶ月前です。
読まない自分を少し責めながら、結局この日まで来ました。9,100円は、その2ヶ月の請求書でした。
消えた890円の内訳
さっきの10個を、1個ぶんに戻して計算します。本を1,200円で仕入れて、3,000円で売った場合です。
| 金額 | 引かれるもの | |
|---|---|---|
| 差額だけで考える | 1,800円 | — |
| 販売手数料15.4%を引く | 1,338円 | −462円 |
| カテゴリー成約料140円を引く | 1,198円 | −140円 |
| FBA配送代行(小型)を引く | 910円 | −288円 |

890円です。あなたの49.4%が、ここで消えていました。
そして、この誤差は必要な個数に直結します。
| 月5万円に必要な個数 | |
|---|---|
| 差額1,800円で計算した場合 | 28個 |
| 実際の手残り910円で計算した場合 | 55個 |

2倍です。
「月5万円なら28個でいける」と思って動いていた人が、実際には55個必要だった。あなたが目標に届かない理由は、仕入れの数ではなく計算のほうにあったということになります。
覚える語は6つです
50語は要りません。金額が動く語だけを出します。
1. 手残り
売値 − 仕入値 − 手数料 − 送料。当サイトが全記事で使っている数字です。
差額ではありません。 さっきの例で言えば1,800円ではなく910円のほうです。
「利益」「粗利」という言葉は、書き手によって差額を指したり手残りを指したりします。このサイトでは常に手残りで書きます。 あなたが読んでいる記事の「1,050円」も「910円」も、全部この意味です。
2. 販売手数料
カテゴリごとに決まっている率です。5%から45.4%まであります。
| カテゴリの例 | 率 |
|---|---|
| エレクトロニクス・パソコン | 8.4%(750円以下は5%) |
| おもちゃ&ホビー・スポーツ | 10.4%(同上) |
| 本・CD・DVD・テレビゲーム | 15.4% |
| ホーム&キッチン・文房具 | 15.4%(同上) |
| Amazonデバイス用アクセサリー | 45.4% |

あなたが「だいたい10%」で計算していたなら、本やゲームでは1.5倍ずれています。
なお販売手数料は税抜表示です。ページにそう明記されています。
3. カテゴリー成約料
これがいちばん見落とされます。
本・ミュージック・DVD・ビデオ(VHS)・PCソフトには、販売手数料15.4%とは別に、1点140円がかかります。
率ではなく定額なので、単価が低いほど重くなります。
| 売値 | 成約料140円は何%相当か |
|---|---|
| 500円 | 28.0% |
| 1,000円 | 14.0% |
| 3,000円 | 4.7% |
| 5,000円 | 2.8% |

1,000円の本なら、販売手数料15.4%と合わせて29.4%です。
本せどりで「低単価を数で稼ぐ」が成立しにくいのは、この構造があるからです。
4. 最低販売手数料
1件あたり30円の下限があります。
率で計算した額が30円未満でも、30円を取られます。
| 売値(家電) | 5%で計算すると | 実際 |
|---|---|---|
| 500円 | 25円 | 30円 |
| 600円 | 30円 | 30円 |

差は5円ですが、500円の商品を扱うなら比率で1%です。 低単価を大量に回す設計のときだけ効いてきます。
5. 売上の合計
販売手数料の計算対象を指す言葉です。ここに落とし穴があります。
購入者が払った配送料も、この「売上の合計」に含まれます。
つまり送料を別に取ると、その送料にも手数料がかかります。
| 売上の合計 | 販売手数料 | |
|---|---|---|
| 商品700円のみ | 700円 | 35円(5%) |
| 商品700円+送料100円 | 800円 | 123円(15.4%) |

88円増えました。
理由は、ホーム&キッチンの販売手数料が750円を境に5%から15.4%へ変わるからです。商品だけなら700円で5%ですが、送料を足すと800円になって15.4%の側に入ります。
あなたが送料を100円もらっても、手数料が88円増えるので、実質12円しか残りません。
この段差は多くのカテゴリにあります。詳しくは値上げすると手残りが減る価格帯にまとめました。
6. FBA配送代行手数料
FBAを使うときに、1個ごとにかかる定額の手数料です。サイズと重さの区分で決まります。
| 区分の例 | 1,000円超 | 1,000円以下 |
|---|---|---|
| 小型(25×18×2cm・250g以下) | 288円 | 222円 |
| 標準①(35×30×3.3cm・1kg以下) | 318円 | 252円 |
| 標準③(30cm以下・2kg以下) | 415円 | 358円 |

率ではなく定額なので、こちらも単価が低いほど比率が跳ねます。
500円の商品を標準③で送ると、358円。売値の71.6%です。手元には残りません。
なお販売手数料が税抜表示なのに対して、FBA配送代行手数料は税込です。ページにそう書き分けられています。
3ヶ月後の店頭を、想像してみてください
同じブックオフの棚の前です。
1,200円の本を手に取って、バーコードを読みます。画面に出るのは相場ではありません。手取りです。
「910円」と表示されているのを見て、カゴに入れます。
もう暗算していません。 販売手数料もカテゴリー成約料もFBA配送代行も、全部引かれた数字が最初から出ています。
そして月末の集計で、想定と実際がずれません。 「910円 × 42個 = 38,220円」と思っていて、そのとおり入金されます。
どこで消えたんだろう、と思う夜が、なくなります。
いま、その逆をやっています。
差額で仕入れ判断をして、月末に半分だったことに気づく。 それを2ヶ月続けました。
用語集は3語目で閉じたままです。そして今月も、たぶん同じ集計をします。
たしかに、全部覚える必要はありません
反論しておきます。6語でも多いと感じるはずです。
そして正直に言うと、覚えなくても困りません。 あなたに必要なのは「言葉を知っていること」ではなく、仕入れる前に正しい手取りが見えていることだからです。
カテゴリ別の率を暗記して、成約料を足して、サイズ区分を判定して、店頭で暗算する。それは現実的ではありません。
出させればいいのです。
手取りは、無料で出せます
マカド!には、契約不要・登録不要で使える無料アプリ「マカド!リサーチ」があります。
バーコードを読むと、販売手数料を引いた想定手取りが出ます。仕入れ値を入れれば「買い/見送り」まで判定されます。
| できること | この記事のどの語に対応するか |
|---|---|
| 想定手取り | 1〜6の全部(計算済みで出る) |
| 売れやすさランク(SSS〜G) | 回転の目安 |
| ライバル数 | 値下がりの起きやすさ |

1円もかかりません。 有料版の契約者でなくても使えます。
よくある質問
Q. なぜ想定と実際がずれるのですか。
差額で計算しているからです。本の例なら1,800円が実際は910円で、49.4%が手数料と配送で消えます。
Q. 覚えるべき用語はいくつですか。
金額が動くのは6つです(手残り/販売手数料/カテゴリー成約料/最低販売手数料/売上の合計/FBA配送代行手数料)。
Q. カテゴリー成約料とは何ですか。
本・ミュージック・DVD・ビデオ・PCソフトに、販売手数料とは別にかかる1点140円です。1,000円の本なら14%相当になります。
Q. 送料を別に取れば手数料は減りますか。
減りません。購入者が払った配送料も「売上の合計」に含まれます。 商品700円+送料100円なら、手数料は35円から123円に増えます。
Q. 最低販売手数料はいつ効きますか。
率で計算した額が30円未満のときです。売値500円の家電なら25円ではなく30円になります。
Q. FBAの手数料は率ですか。
定額です。サイズと重さの区分で決まります。単価が低いほど比率が跳ねます。
Q. 税込ですか、税抜ですか。
販売手数料は税抜表示、FBA配送代行手数料は税込と書き分けられています。
Q. 暗記しないとだめですか。
必要ありません。仕入れる前に手取りが見えていれば足ります。
覚えるより、出させてください
6つの語を暗記する必要はありません。店頭で、仕入れる前に手取りが出ればいいだけです。
- 差額と手残りは別物。本の例で1,800円と910円。49.4%が消えます
- 「月5万円なら28個」が、実際は55個。2倍足りません
- カテゴリー成約料140円は、販売手数料とは別。1,000円の本なら14%相当
- 売上の合計には送料が含まれます。 送料100円で手数料が88円増える帯があります
- 最低販売手数料30円とFBA配送代行の定額は、低単価ほど重くなります
- 覚えなくても、仕入れ前に手取りが見えていれば同じことです
マカド!の無料アプリ「マカド!リサーチ」は、契約不要・登録不要です。バーコードを読むだけで、手数料を引いた想定手取りが出ます。
次の1冊から使ってください。910円と表示されていれば、それが手元に残る金額です。
月28個を超えている方は、本体も検討の範囲に入ります。判定は仕入れ数別の記事に書きました。28個未満なら、無料アプリだけで足ります。
この記事の計算方法:手残り = 売値 − 仕入値 − 販売手数料 − 送料。本の例は、販売手数料15.4%(462円)、カテゴリー成約料140円、FBA配送代行 小型288円(1,000円超)で算出しました。販売手数料の率とFBA配送代行手数料はAmazon公式の料金ページ、カテゴリー成約料140円と最低販売手数料30円はAmazon出品者向けヘルプの料金ページの記載(2026年9月時点)にもとづきます。販売手数料は税抜表示、FBA配送代行手数料は税込とページに明記されています。「売上の合計」に購入者が支払った配送料が含まれる点も同ページの記載です。送料の例(商品700円+送料100円)はホーム&キッチン(750円以下5%/超過15.4%)で計算しました。必要個数 = 目標額 ÷ 手残り。料金は変更されることがあります。最新の情報は公式ページとFBA料金シミュレーターでご確認ください。
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