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Amazonには、値上げすると手残りが減る価格帯があります

※本記事にはアフィリエイト広告(PR)が含まれます。

751円で売るより、750円で売ったほうが手元に多く残る。

カテゴリによっては、842円で売っても750円に負けます。

Amazonの販売手数料に段差があるからです。この記事では、その段差がどこにあるかを全カテゴリぶん出します。


目次

何が起きているのか

Amazonの販売手数料は、多くのカテゴリで750円を境に率が変わります。

販売手数料の率
売上の合計が750円以下 商品代金の5%
売上の合計が750円を超える 商品代金の8.4%〜15.4%(カテゴリによる)

問題は、超えた瞬間に総額全体へ高いほうの率がかかることです。

751円のうち750円までが5%、残り1円だけが高い率——ではありません。751円の全額に高い率がかかります。

750円を1円超えると、総額全体に高い率がかかります
750円を1円超えると、総額全体に高い率がかかります

ホーム&キッチンで計算します

売値 販売手数料 手残り
750円 37.5円(5%) 712.5円
751円 115.7円(15.4%) 635.3円

1円値上げして、手残りが77円減りました。

1円の値上げで、手残りが77円減ります
1円の値上げで、手残りが77円減ります

どこまで上げれば元に戻るか

750円のときの手残り712.5円に戻るには、いくらで売ればいいのか。

価格 × (1 − 15.4%) = 712.5円
価格 = 842円

842円です。

つまり751円から842円までの92円幅は、750円で売るより手残りが少ない。この帯で値付けする理由がありません。

751〜842円は、750円に負ける帯です
751〜842円は、750円に負ける帯です

全カテゴリの段差

当サイトでAmazonの公式料金ページから全30カテゴリの料率を取得し、段差が出る境目を洗い出しました。

750円の境目(ほぼ全カテゴリ)

750円超の料率 損の帯 1円上げたときの手残り 主なカテゴリ
6.9% 751〜765円 −13円 ビール
8.4% 751〜777円 −25円 エレクトロニクス、パソコン・周辺機器、テレビゲーム機本体、小型家電、大型家電
10.4% 751〜795円 −40円 おもちゃ&ホビー、スポーツ&アウトドア、家電アクセサリー、カー&バイク用品、楽器、ホーム&キッチン家電
12.4% 751〜813円 −55円 シューズ、アイウェア、バッグ・旅行かばん
15.4% 751〜842円 −77円 ホーム&キッチン、文房具・オフィス用品、家具、DIY・工具、腕時計、ガーデニング、マットレス、産業・研究開発用品、その他
750円の境目にある損の帯
750円の境目にある損の帯

15.4%のカテゴリがいちばん深く、92円幅です。

1,500円の境目

一部のカテゴリには、2つ目の段差があります。

カテゴリ 1,500円超の料率 損の帯 1円上げたときの手残り
ビューティ・ヘルス・パーソナルケア 10.4% 1,501〜1,533円 −29円
食品&飲料 10.4% 1,501〜1,533円 −29円
業務用医療用品 10.4% 1,501〜1,533円 −29円
ペット用品 15.4% 1,501〜1,624円 −104円
ベビー&マタニティ 15.4% 1,501〜1,624円 −104円
1,500円の境目にある損の帯
1,500円の境目にある損の帯

ペット用品とベビー&マタニティは123円幅です。ここが最大級の段差になります。

2,500円の境目

カテゴリ 損の帯 1円上げたときの手残り
服&ファッション小物 2,501〜2,614円 −99円

服&ファッション小物は8.4%から12.4%へ跳ねます。


段差が出ないカテゴリもあります

すべての境目で段差が出るわけではありません。

カテゴリ 境目 段差
シューズ 7,500円 なし
バッグ・旅行かばん 7,500円 なし
ジュエリー 10,000円 なし
アイウェア 3,000円 なし
服&ファッション小物 3,000円 なし
段差が出ない境目もあります
段差が出ない境目もあります

理由は、料金表の書き方が違うからです。

7,500円を超える場合、7,500円までの部分については商品代金の12.4%、7,500円を超える部分については商品代金の6.4%

7,500円までの部分には元の率が残ります。 だから総額全体に高い率がかかることがなく、段差が生まれません。

一方、750円の境目はこう書かれています。

商品1点あたりの売上の合計が750円を超える場合は商品代金の15.4%

「750円までの部分は」がありません。超えたら全額に15.4%です。

この1文の違いが、92円の段差を生んでいます。


売上の合計は、商品価格だけではありません

もう1つ、見落としやすい点があります。

Amazonの定義はこうです。

売上の合計(商品の価格、配送料、ギフト包装料、および当該商品について購入者によって支払われた適用のある税金額の合計)

配送料も、売上の合計に入ります。

つまり自己発送で商品700円・送料300円に設定すると、売上の合計は1,000円。750円を超えているので、高いほうの率が適用されます。

設定 商品価格 送料 売上の合計 適用率
A 700円 300円 1,000円 高いほう
B 1,000円 0円 1,000円 高いほう
C 700円 0円 700円 5%
送料も売上の合計に含まれます
送料も売上の合計に含まれます

送料込みで750円以下に収まるかどうかで判断してください。商品価格だけを見て「750円以下だから5%」と考えると外れます。


実務でどう使うか

やることは単純です。損の帯を避けて値付けする。

いま付けようとしている価格 どうするか
751〜777円(8.4%系) 750円に下げるか、778円以上に上げる
751〜795円(10.4%系) 750円に下げるか、796円以上に上げる
751〜842円(15.4%系) 750円に下げるか、843円以上に上げる
1,501〜1,533円 1,500円に下げるか、1,534円以上に上げる
1,501〜1,624円(ペット・ベビー) 1,500円に下げるか、1,625円以上に上げる
2,501〜2,614円(服) 2,500円に下げるか、2,615円以上に上げる
損の帯に当たったときの対処
損の帯に当たったときの対処

下げるほうが有利な場面があります

「値下げは損」と考えがちですが、この帯では違います。

780円を750円に下げると、手残りが増えます(15.4%カテゴリの場合)。

売値 手残り
780円 660円
750円 712.5円

30円下げて、52.5円多く残ります。

しかも価格が下がるぶん、売れるまでの日数も短くなる可能性があります。カート獲得や検索順位でも不利になりません。


自動価格改定を使っている場合

ここが実務でいちばん効くところです。

自動価格改定ツールは、ライバルの価格に追従します。ライバルが780円に下げたら、こちらも780円前後に下がります。

そのとき、下限価格を750円に設定していないと、損の帯に入ったまま張り付きます。

設定 結果
下限を設定していない 751〜842円に張り付く可能性がある
下限を750円に設定 帯を飛び越えて750円で止まる
下限価格を境目に合わせておく
下限価格を境目に合わせておく

マカド!のように上限・下限価格を設定できるツールなら、下限を750円、1,500円、2,500円といった境目に合わせておくことで、この帯を避けられます。

ライバルが帯の中に入ってきたときは、追わずに750円まで落としたほうが手残りが多くなります。


低単価の商品では、最低販売手数料も効きます

もう1つ。多くのカテゴリには最低販売手数料30円があります。

売値 5%の計算 実際の手数料
300円 15円 30円(最低額)
500円 25円 30円(最低額)
600円 30円 30円(ちょうど)
700円 35円 35円
600円未満では、実質の手数料率が上がります
600円未満では、実質の手数料率が上がります

600円未満では、率で計算した額より多く取られます。 300円で売ると、実質10%です。

なおメディア(本・DVD・ミュージック・PCソフト・ビデオ)とテレビゲーム&ゲーム用アクセサリには最低手数料がありません。 固定15.4%なので、低単価でも率どおりです。


よくある質問

Q. この段差はどのカテゴリにもありますか。
750円の境目は、固定料率のカテゴリ(メディア15.4%、テレビゲーム&ゲーム用アクセサリ15.4%、Amazonデバイス用アクセサリー45.4%)を除くほぼ全カテゴリにあります。

Q. なぜ段差が出るカテゴリと出ないカテゴリがあるのですか。
料金表の書き方が違います。「◯円までの部分については」と書かれている境目では段差が出ません。「超える場合は商品代金の◯%」と書かれている境目で段差が出ます。

Q. 送料は関係ありますか。
関係します。売上の合計には配送料が含まれます。自己発送で送料を別に取る場合、商品価格+送料で境目を判定してください。

Q. FBAの場合はどうなりますか。
FBAは送料を購入者が別途払わないので、商品価格がそのまま売上の合計になります。ただしFBA配送代行手数料が別にかかります(こちらは税込表示)。

Q. 750円ちょうどと749円では違いますか。
どちらも5%です。境目は「750円を超えるかどうか」なので、750円ちょうどは5%側です。

Q. 手数料は税込ですか。
販売手数料は税抜表示です。公式ページに「注: 手数料はすべて税抜き表示となっており、下記に記載の金額に加えて税金が課金されます」と明記されています。この記事の計算も税抜です。

Q. 自動価格改定でどう設定すればいいですか。
下限価格を境目(750円・1,500円・2,500円)に合わせてください。帯の中で張り付くのを防げます。


自動改定の下限を、境目の1円下に置いてください

Amazonの販売手数料には、値上げすると手残りが減る価格帯があります。

  • 750円の境目は、ほぼ全カテゴリにある。損の帯は最大751〜842円(15.4%カテゴリ)
  • 1,500円の境目はペット用品・ベビー&マタニティで1,501〜1,624円(123円幅)
  • 2,500円の境目は服&ファッション小物で2,501〜2,614円
  • 「◯円までの部分については」と書かれた境目(シューズ7,500円など)では段差が出ない
  • 売上の合計には送料が含まれる。 商品価格だけで判断しない
  • 自動価格改定を使うなら、下限価格を境目に合わせる

1円の値付けで77円変わる場所があります。知っていれば避けられる損です。

この記事の段差は、手で値付けしている限り避けられます。 危ないのは自動価格改定です。

下限を750円に設定していれば問題ありません。760円に設定していると、751〜842円の帯に落ちて手残りが減ります。

マカド!は上限・下限価格を商品ごとに設定でき、下限で止まります。境目に合わせて置けば、この記事の損は構造的に発生しません。

登録月と翌月は0円です。無料のうちに、下限だけ全商品に入れてください。

マカド!を2ヶ月無料で試す

この記事の計算方法:販売手数料はAmazon公式の料金ページから全30カテゴリの料率を取得し(2026年9月時点)、当サイトで計算しました。公式ページ掲載の早見表4件(売上1,090円→手数料92円/1,650円→139円/990円→83円/666円→33円)で計算結果が一致することを確認しています。販売手数料は税抜表示です。 損の帯は「境目の価格での手残り」と同額になる価格まで、として算出しました。料率は変更されることがあります。最新の情報は公式ページでご確認ください。

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