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「Amazonの手数料は10〜15%」
そう書いてある記事は多いのですが、それは販売手数料だけの話です。
FBAを使うなら、そこに配送代行手数料が乗ります。合わせると、低単価の商品では売値の6割以上が出ていきます。
この記事では、その割合を価格帯とカテゴリごとに全部計算しました。
結論:売値2,000円が分岐点です
Amazonに払う合計(販売手数料+FBA配送代行)が売値に占める割合です。
| 売値 | 本・CD・DVD | おもちゃ | 家電 | キッチン用品 |
|---|---|---|---|---|
| 500円 | 59.8% | 56.4% | 77.6% | 74.8% |
| 800円 | 43.1% | 41.9% | 53.1% | 58.4% |
| 1,000円 | 37.6% | 35.6% | 44.2% | 49.8% |
| 1,500円 | 34.6% | 31.6% | 36.1% | 42.7% |
| 2,000円 | 29.8% | 26.3% | 29.1% | 35.9% |
| 3,000円 | 25.0% | 21.0% | 22.2% | 29.1% |
| 5,000円 | 21.2% | 16.8% | 16.7% | 23.6% |
| 10,000円 | 18.3% | 13.6% | 12.6% | 19.5% |

2,000円を超えたあたりから、30%を切ります。
逆に言えば、1,000円未満の商品は、どのカテゴリでも4割以上持っていかれます。
なぜ低単価ほど不利なのか
理由は2つあります。
1. FBA配送代行手数料は定額です
販売手数料は率ですが、配送代行は金額で決まります。
| サイズ | 1,000円以下 | 1,000円超 |
|---|---|---|
| 小型(25×18×2.0cm以下、250g以下) | 222円 | 288円 |
| 標準(35×30×3.3cm以下、1kg以下) | 252円 | 318円 |
| 標準(30cm以下、2kg以下) | 358円 | 415円 |

500円の商品を小型で送っても222円、5,000円の商品を送っても288円。金額はほぼ同じです。
500円に対する222円は44.4%。5,000円に対する288円は5.8%。
同じ作業に同じ料金がかかるので、売値が小さいほど比率が跳ね上がります。
2. 最低販売手数料30円があります
多くのカテゴリには最低販売手数料30円が設定されています。
500円の商品なら5%で25円のはずが、30円です。実質6%。
300円なら10%になります。

なおメディア(本・DVD・ミュージック・PCソフト・ビデオ)とテレビゲーム&ゲーム用アクセサリには最低手数料がありません。 固定15.4%なので、低単価でも率どおりです。
家電500円で77.6%という数字
いちばん厳しいケースを分解します。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 売値 | 500円 |
| 販売手数料(5% → 最低額適用) | −30円 |
| FBA配送代行(標準・30cm以下) | −358円 |
| Amazonに払う合計 | −388円 |
| 手元に入る | 112円 |

500円で売って、112円しか入りません。
ここから仕入れ値を引きます。仕入れが100円でも、手残りは12円です。
低単価の商品をFBAで売るのは、構造的に成立しません。
ではどうするか
打ち手は3つあります。
| 打ち手 | 中身 | 効き方 |
|---|---|---|
| 単価を上げる | 2,000円以上の商品を扱う | 最も効く |
| 自己発送に切り替える | クリックポストなら185円 | 薄型のみ。10/1から240円 |
| セット販売にする | 3個セットで売値を3倍に | 定額部分が1回で済む |

セット販売が効く理由
これが数字ではっきり出ます。
500円の商品を1個ずつ売る場合と、3個セット1,500円で売る場合を比べます。
| 1個ずつ×3回 | 3個セット1回 | |
|---|---|---|
| 売上 | 1,500円 | 1,500円 |
| 販売手数料(15.4%) | 77円×3=231円 | 231円 |
| FBA配送代行 | 222円×3=666円 | 288円 |
| Amazonに払う合計 | 897円 | 519円 |
| 手元に入る | 603円 | 981円 |

同じ売上で378円の差が出ます(本・CD・DVDカテゴリの場合)。
販売手数料は率なので、まとめても変わりません(どちらも231円)。変わるのは配送代行だけです。 666円が288円になります。
定額部分を1回にまとめるのがセット販売の本質です。しかも、出品作業も梱包も1回で済みます。
自己発送はどこから有利になるか
FBA配送代行を払わないかわりに、自分で送料を払います。
| 発送方法 | 送料 | 条件 |
|---|---|---|
| クリックポスト | 185円(2026/10/1から240円) | A4・厚さ3cm・1kg |
| FBA 小型 | 222円 | 25×18×2.0cm・250g |
| ゆうパケット(厚さ1cm以内) | 250円 | 3辺60cm・長辺34cm・1kg |
| FBA 標準① | 252円 | 35×30×3.3cm・1kg |
| ゆうパケット(厚さ2cm以内) | 310円 | 同上 |
| ゆうパケット(厚さ3cm以内) | 360円 | 同上 |

FBAは中位に位置していて、突出して高くはありません。
料金がほぼ同じ2つを比べると、条件の差がはっきりします。
| ゆうパケット(1cm以内) | FBA 標準① | |
|---|---|---|
| 料金 | 250円 | 252円 |
| 厚さ | 1cm以内 | 3.3cm以下 |
2円差で、厚さの上限が3.3倍です。厚さ3cmの商品なら、ゆうパケット360円に対してFBAは252円のまま。108円の差がつきます。
自己発送でFBAより安いのはクリックポストだけですが、2026年10月1日から240円になり、差は12円まで縮みます。
12円 ÷ 5分(梱包と投函) = 時給144円
なお、売上の合計には送料も含まれます。 自己発送で送料を別に取ると、その分も販売手数料の対象になります。
実際の手残りを出す
ここまでの数字を、実務の形に直します。
文房具を1,200円で仕入れて3,000円で売る場合(FBA小型)。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 売値 | 3,000円 |
| 仕入値 | −1,200円 |
| 販売手数料(15.4%) | −462円 |
| FBA配送代行(小型・1,000円超) | −288円 |
| 手残り | 1,050円 |

手残り1,050円。売値に対して35%です。
同じ計算を本でやると、140円減ります
ここは見落とされている部分です。
Amazonのメディア商品——本・ミュージック・DVD・ビデオ(VHS)・PCソフト——には、販売手数料15.4%とは別に、1点140円のカテゴリー成約料がかかります。
| 文房具 | 本(メディア) | |
|---|---|---|
| 売値 | 3,000円 | 3,000円 |
| 仕入値 | −1,200円 | −1,200円 |
| 販売手数料15.4% | −462円 | −462円 |
| カテゴリー成約料 | なし | −140円 |
| FBA配送代行(小型) | −288円 | −288円 |
| 手残り | 1,050円 | 910円 |

同じ売値・同じ仕入値でも、本のほうが140円少なくなります。
率ではなく定額なので、単価が低いほど重くなります。1,000円の本なら成約料だけで14%相当。販売手数料15.4%と合わせて29.4%です。
本せどりで「低単価を数で稼ぐ」戦い方が成立しにくいのは、この構造があるからです。
この1,050円が、当サイトのすべての計算の入力になります。
- 月5万円を目指すなら 50,000 ÷ 1,050 = 月48個
- 月9,800円のツールなら 9,800 ÷ 1,050 = 月10個
消費税の扱い
正確に書いておきます。
| 項目 | 表示 |
|---|---|
| 販売手数料 | 税抜(この金額に加えて税金が課金される) |
| FBA配送代行手数料 | 税込(10%の消費税を含む) |
| 大口出品の月額4,900円 | 税抜 |
Amazonの公式ページに明記されています。
注: 手数料はすべて税抜き表示となっており、下記に記載の金額に加えて税金が課金されます。(販売手数料の表)
上記の手数料には10%の消費税が含まれます。(FBA配送代行手数料の表)
この記事の「Amazonに払う合計」は、販売手数料を税抜のまま足しています。
課税事業者であれば、支払った消費税は仕入税額控除の対象になります。免税事業者の場合は税込が実負担です。ご自身の状況で読み替えてください。
カテゴリを間違えると率が変わります
同じ商品でも、登録されているカテゴリによって率が変わります。
| カテゴリ | 750円超の率 |
|---|---|
| メディア(本・DVD・ミュージック・PCソフト・ビデオ) | 15.4%固定 |
| テレビゲーム&ゲーム用アクセサリ | 15.4%固定 |
| テレビゲーム機本体 | 8.4% |
| エレクトロニクス | 8.4% |
| おもちゃ&ホビー | 10.4% |
| ホーム&キッチン | 15.4% |
| Amazonデバイス用アクセサリー | 45.4%固定 |

ゲームソフトは15.4%、ゲーム機本体は8.4%です。 同じ「ゲーム」でも7ポイント違います。
Amazonデバイス用アクセサリーの45.4%は突出しています。Fire TVやEchoの周辺機器を扱うなら、この率で計算してください。
仕入れ判断の前に、その商品がどのカテゴリに属するかを確認してください。公式のFBA料金シミュレーターにASINを入れれば、実際の率で計算されます。
この計算を毎回やらないために
ここまでの計算を、1商品ごとに手でやるのは現実的ではありません。
店頭でスマホを出して、カテゴリを判定して、率を掛けて、FBAのサイズ区分を調べて、引き算する。1個あたり3〜5分かかります。
月50個仕入れるなら、それだけで月3時間です。
リサーチツールの多くは、この計算を済ませた状態で結果を返します。
| ツール | 何を返すか | 月額 |
|---|---|---|
| プロダクトスカウター | 棚を撮ると利益候補が出る | 9,800円〜 |
| せど楽AI | AIが1,000サイト以上から最安値を探す | 5,980円〜 |
| マカド! | 仕入・手数料・送料を引いた純利益を自動集計 | 4,980円 |
マカドはリサーチ画面に「想定手取り」を表示します。手数料を引いた後の金額が、その場で出ます。
先ほどの計算で手残り1,050円なら、マカドの月額4,980円は月5個で回収できます。
なお、マカドは登録月と翌月が無料です。この計算をどれだけ短縮できるかを、払う前に確かめられます。
よくある質問
Q. 「手数料は10〜15%」というのは間違いですか。
販売手数料だけを見れば正しい数字です。ただしFBAを使うなら配送代行手数料が別にかかります。合計で見ると、低単価では40〜78%になります。
Q. 500円の商品は扱わないほうがいいですか。
FBAで1個ずつ売るなら成立しにくい価格帯です。セット販売にするか、自己発送にするか、単価を上げてください。
Q. 何円以上の商品を扱えばいいですか。
Amazonの取り分を30%以下にしたいなら、売値2,000円以上が目安です。
Q. セット販売はどのくらい効きますか。
500円×3個を1,500円のセットにすると、本・CD・DVDカテゴリで手残りが603円から981円へ。378円増えます。
Q. 自己発送とFBA、どちらが得ですか。
厚さ2cm以上ならFBAのほうが安くなります。ゆうパケットは厚さ3cmで360円ですが、FBA標準①は252円です。
Q. カテゴリはどこで確認できますか。
公式のFBA料金シミュレーターにASINを入れると、実際のカテゴリと率で計算されます。
Q. 税込ですか、税抜ですか。
販売手数料は税抜、FBA配送代行手数料は税込です。この記事の計算は販売手数料を税抜のまま足しています。
Q. 保管手数料は入っていますか。
入っていません。FBA在庫保管手数料は商品サイズと保管日数で決まります。回転が速ければ小さい金額ですが、寝かせるなら別途計算してください。
次に店へ行く前に、手取りが出る状態にしてください
- 「手数料10〜15%」は販売手数料だけの話。FBAを使うなら配送代行が乗る
- 500円の商品は、売値の56〜78%がAmazonに行く
- 理由は、配送代行が定額であることと、最低販売手数料30円
- 売値2,000円を超えると30%を切る。ここが実務上の分岐点
- セット販売は定額部分を1回にまとめるので効く(500円×3個で378円の差)
- カテゴリで率が変わる。ゲームソフト15.4%、ゲーム機本体8.4%
自分の商品でいくら残るかが出れば、必要な個数もツールの回収個数も、そこから全部決まります。
この記事の計算を、棚の前で毎回やる必要はありません。
マカド!には契約不要・登録不要の無料アプリ「マカド!リサーチ」があります。バーコードを読むと、想定手数料を引いた手取りとライバル数が出ます。仕入れ値を入れれば、その場で「買い/見送り」が決まります。
1円も払わずに、この記事の割り算を店内で自動化できます。
そのうえで本体を使うなら、登録月と翌月は0円。必要個数は月5個です。
マカド!を2ヶ月無料で試す
この記事の計算方法:Amazon公式の料金ページから全30カテゴリの販売手数料とFBA配送代行手数料を取得し(2026年9月時点)、当サイトで計算しました。公式ページ掲載の早見表4件(売上1,090円→手数料92円/1,650円→139円/990円→83円/666円→33円)で計算結果が一致することを確認しています。販売手数料は税抜、FBA配送代行手数料は税込です。 FBA在庫保管手数料と返品費用は含めていません。自己発送の送料は日本郵便およびクリックポストの公式ページの記載(2026年9月時点)にもとづきます。料金は変更されることがあります。最新の情報は公式ページとFBA料金シミュレーターでご確認ください。
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