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CDやDVDを扱っている方だけ、読んでください。
家電や日用品しか扱っていない方には、この記事の「成約料」が発生しません。
100円ワゴンで50枚拾って、残ったのは0円でした
ハードオフの片隅、CDとDVDのワゴンです。1枚100円。50枚拾うのに、30分もかかりませんでした。
レジで5,000円払いながら、悪くない気分でした。「これだけあれば、しばらく出品に困らない」と思ったのを覚えています。
家で1枚ずつ調べると、売れそうなのは半分。だいたい300円から600円で回りそうでした。そこで少し、手が止まりました。 思っていたより、売値が低い。
3週間で、そのうち28枚が売れました。売上は9,800円。通帳に残ったのは、ほとんど0円でした。
そのときは「メディアは薄利だから」と流しました。本もCDも同じ、安いから残らないだけ、と。
いま計算すると、残らなかった理由は薄利ではありません。売れた28枚のうち何枚かは、売るほど手元を減らしていました。
メディアは全部同じ、と思っていました
CD・DVD・本・PCソフト・ビデオ(VHS)は、Amazonがメディアとしてまとめて扱うカテゴリーです。販売手数料はどれも公式の料金ページで15.4%。
「だから全部同じように、安く拾って数で売ればいい」——これが、私がずっと信じていた考えです。

料金の項目だけを見れば、確かに同じです。本もCDも、15.4%にカテゴリー成約料140円という定額が1枚ごとに乗り、そこにFBAの配送代行が足されます。
でも、同じなのは料金の項目だけでした。違うのは、単価のほうです。
3,000円で売れる専門書と、300円で売れる中古CD。同じ140円が乗っても、意味がまるで変わります。

3,000円の本なら、成約料140円は売値の4.7%。ほとんど気になりません。300円のCDなら、同じ140円が46.7%です。
「全部同じ」がいちばん重くのしかかるのは、単価がいちばん低いところでした。そしてCDとDVDは、そのいちばん低いところにいます。
300円のCDは、実効62.1%です
販売手数料の率に、成約料を売値で割った率を足すと、実効の手数料率が出ます。

300円のCDは62.1%。3,000円の本は20.1%。 同じメディアで、3倍の差がつきます。
300円で売れたCDは、手数料と成約料でAmazonに186円を渡しています。手元に届く前に、売値の6割が消えています。
冒頭の私が拾った50枚は、ほとんどが300円から600円の棚でした。その帯は、実効率がいちばん高い帯です。安いから拾ったのに、安いから取られていました。
枚数を増やしても、この比率は変わりません。 100枚やっても、1枚ごとに140円が同じように抜けるだけです。動かせるのは、売値のほうだけでした。
0円で仕入れても、428円未満は赤字です
ここが、この記事でいちばん伝えたいところです。
CD1枚を売るのに、売値と関係なく必ず出ていくお金があります。成約料140円と、FBA配送代行の222円。合わせて362円です。これは仕入れ値が100円でも0円でも変わりません。
だから、仕入れ値をどれだけ下げても——たとえタダでもらったCDでも——ある売値を下回ると赤字になります。

仕入れ0円で、428円。 100円で仕入れたなら546円、200円なら664円です。
単価の下限を決めているのは、仕入れ値ではありません。成約料です。
これが「安く仕入れれば儲かる」がCDとDVDで崩れる理由でした。仕入れを100円から0円に下げても、下限は546円から428円へ動くだけ。428円未満で売る限り、何枚拾っても1枚残らず赤字です。安さと枚数は、この床の前ではほとんど効きません。
500円で売れたCDは、−39円でした
具体的に1枚追ってみます。100円で仕入れて、500円で売れたCD。いちばんよくある1枚です。

500円で売っても、手残りは−39円。売れて、梱包して、発送して、それで39円のマイナスです。
600円まで上がって、やっと+45.6円。800円で+214.8円になります。プラスに乗るのは、思っていたよりずっと上でした。
「100円で仕入れて500円で売れた」を、私は成果だと思っていました。28枚売れた、という数字を3週間ずっと数えていたからです。売るほど減る1枚が混ざっていたと知ると、その28という数字が急に色を変えます。少し、情けない気持ちになりました。
たしかに、CDは軽くて送料が安い
ここで、あなたはこう思われたはずです。
「CDやDVDは薄くて軽い。送料が安いぶん、他より有利なはずだ」
半分は当たっています。CD1枚もDVD1枚も小型サイズで、FBA配送代行は222円。家電のような大きな箱より、確かに安く送れます。
でも、FBAは定額です。軽いから222円が安くなるわけではありません。500円のCDでも300円のDVDでも、同じ222円が乗ります。軽さは、単価の低さを助けてくれません。
そして、「メディアは全部同じ」も、ここで崩れます。 CD1枚は小型でも、DVD-BOXやアニメの全巻セットは箱が大きく、標準や大型サイズに変わります。FBAと自己発送の記事のとおり、小型から大型に上がると配送代行は222円から523円へ301円動きます。同じメディアでも、単品とBOXは別の商品でした。
枚数を減らすのが、いちばん怖い
正直に書くと、拾う枚数を減らすのは怖いです。
50枚あるワゴンから10枚しか選ばずに帰ると、「今日は何もしなかった」ような気がします。棚が埋まっていないと、出品が止まっているように見えて落ち着きません。
でも、枚数はやっている感じを埋めるだけでした。50枚拾って0円と、10枚拾って同じ0円。手残りは変わらず、消えた時間だけが違います。
拾う手を止めるかどうか、レジの前で何度か迷いました。結局その日は、10枚に絞りました。 家で調べると、10枚のうち8枚が下限の上にいました。50枚拾った先週より、手残りは多かったんです。ほっとしたと同時に、先週の3週間がもったいなく感じました。
想像してみてください
次に、ワゴンの前に立ったとき。
あなたが見ているのは、100円という値札ではありません。 スマホに出ているのは、そのディスクの売値と、実効手数料率と、下限の428円です。
500円でしか売れないディスクは、そもそもカゴに入れません。 タダでもらえても428円が床だと分かっているからです。
代わりに、1,800円で売れる廃盤のサントラを1枚だけ入れます。これ1枚の手残りが、300円のディスク10枚ぶんです。
その日にカゴへ入れたのは8枚。会計は800円、家での作業は40分で終わりました。残った時間で、翌週に回る店を1つ増やせます。
いま、その逆をやっています。100円のディスクを50枚レジに運んで、そのうち何枚が赤字かを数えていないほうです。
ワゴンの前でやる3手順

このうち1番目だけで、拾う枚数は半分以下になります。減った枚数は、そのまま時間で返ってきます。

この記事のまとめ
- CD・DVDは本と同じメディア扱いで、販売手数料15.4%+成約料140円(定額)+FBA
- 同じ140円でも、単価が低いほど重い。 成約料だけで300円は46.7%、3,000円は4.7%
- 実効手数料率は300円で62.1%、3,000円で20.1%
- ★単価の下限は成約料が決める。仕入れ0円でも428円未満は赤字(仕入100円なら546円)
- 「100円で仕入れて500円で売れた」は−39円
- 単品は小型でも、DVD-BOXは標準・大型に変わる。同じメディアでも送料は別物
下限を割った在庫は、手では気づけません
この記事でいちばん実務的なのは、428円という下限を割らないことです。
ただ、CDとDVDの相場は数百円のあいだで動きます。昨日600円だったディスクが、今日は480円になっていることがあります。480円は、仕入れ100円なら赤字ラインの546円を割っています。気づかずに置いておけば、売れるたびにマイナスです。
これを1枚ずつ見張るのは、在庫が増えるほど無理になります。
マカド!は価格改定を自動で回します。下限価格を決めておけば、その線より下では売りません。 在庫が100枚あっても、1枚ずつ相場を見に行く必要がなくなります。
月4,980円。当サイトの基準では回収は月5個です。1,800円の廃盤サントラなら5枚。300円のディスクだけで回収しようとすると、手残りが薄いぶん何十枚も要ります。その差が、そのまま「どの棚を見るか」の答えです。
最大2ヶ月は無料なので、まずは手持ちの在庫が下限の上にいるかを見てください。一度そろえれば、あとは線を割ったディスクだけが自動で止まります。
今日やることは1つです。いま出品中のCDとDVDを、売値428円未満で絞り込んでください。 そこにいるディスクは、仕入れ値が何であっても赤字です。
この記事の計算方法:実効手数料率 = 販売手数料率 +(カテゴリー成約料 ÷ 売値)。手残り = 売値 − 販売手数料 − カテゴリー成約料 − FBA配送代行手数料 − 仕入れ値。単価の下限(手残りが0になる売値)=(成約料 + FBA配送代行手数料 + 仕入れ値)÷(1 − 販売手数料率)。メディア(本・CD・DVD・ミュージック・PCソフト・ビデオ)の販売手数料15.4%と、FBA配送代行手数料の小型サイズ(1,000円以下222円/1,000円超288円)・大型サイズ(523円/589円)はAmazon公式の料金ページの記載(2026年9月時点)にもとづきます。カテゴリー成約料(本・ミュージック・DVD・ビデオ(VHS)・PCソフトのいずれも1点140円)はセラーセントラルのヘルプの記載にもとづきます。 なお同ヘルプではメディアの販売手数料が15%と表記されており、料金表の15.4%と差があります。当サイトは料金表の15.4%で計算しています。 また公式の料金ページには「販売手数料のみが税抜きで計算され、その他のすべての手数料には適用される税金が含まれます」と記載があります。CD・DVDの単品は小型サイズを想定しています。DVD-BOXや全巻セットなどは寸法・重量によって標準・大型サイズになり、配送代行手数料が変わります。手残り1,050円・時給3,150円は当サイト共通の基準値です。
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