日曜の23時です。
玄関に、梱包の終わった段ボールが7個積んであります。明日の朝、出勤前に出します。パソコンには価格改定の画面が開いたままで、あと80点ぶん残っています。
資金は50万円まで積み上がりました。月の手残りは436,800円。3年前に5万円で始めたときからすると、9倍以上です。
数字は伸びています。伸びていないのは、日曜の23時に段ボールを積んでいる状況のほうです。
そして次の目標を、こう置いていませんか。「あと1年で100万円まで貯めよう。そうすれば月80万円になる」
なりません。
週32.2時間が上限なら、資金を100万円にしても、あなたが仕入れられるのは416個のままです。増えるのは、口座で止まっている50万円だけです。
この記事では、資金50万円が「貯めるのをやめる額」である理由と、次に買うべきものの値段を出します。時間は、渡す先によって1時間239円にも3,150円にもなります。
資金50万円は、月416個・436,800円です
まず計算します。当サイト共通の基準値で、仕入1,200円・売値3,000円・手残り1,050円。回転は30日です。
50万円 ÷ 1,200円 = 416個。416個 × 1,050円 = 月436,800円。
そして416個 × 20分 = 138.7時間。週32.2時間です。

週32.2時間は、平日の夜を毎日3時間、それに土日を各4時間ずつ足した量です。会社のあとにこれを積むと、起きている時間のほとんどが仕事になります。
当サイトの資金別の記事では、この50万円を「制約が資金から時間に入れ替わる点」と書きました。ここまでは資金が足りなくて個数が伸びませんでした。ここから先は、時間が足りなくて伸びません。
意味が変わります。
100万円に増やしても、416個のままです
資金を増やしたときに何が起きるかを、正直に並べます。
条件は1つだけ。あなたが週に使える時間は32.2時間で頭打ち、というものです。

70万円にしても416個。100万円にしても416個。手残りは436,800円のまま動きません。
動くのは1列だけです。寝ている資金が、800円から500,800円になります。
つまり、この1年をかけて貯める50万円が生むのは、口座で止まっている50万円です。増えた資金の効果はゼロでした。
ここが、当サイトが「資金50万円は貯めるのをやめる額」と言う理由です。
資金と時間は、片方だけ増やしても効きません
逆から見ると分かりやすくなります。
あなたの週の時間には、それに釣り合う資金の額があります。

週10時間なら15.5万円。週20時間なら31万円。週32.2時間なら50万円。釣り合う資金 = 週の時間 × 12.9 × 仕入単価です。
週40時間まで増やせるなら、資金も61.9万円まで意味を持ちます。個数は516個、手残りは541,800円。
つまり、資金100万円が効かないのは「100万円が多すぎる」からではありません。あなたの週32.2時間に対して多すぎるだけです。週64.6時間取れる人なら、100万円は全部働きます。
そして週64.6時間は、会社を続けながら取れる時間ではありません。
だから、資金50万円の次にやることは決まっています。時間のほうを増やすことです。
138.7時間のうち、69.3時間は手放せません
では何を増やすか。時間です。
ただし、時間は全部が同じではありません。416個の作業を工程で割ると、こうなります。

リサーチ・仕入れの69.3時間は、手放せません。 どの商品をいくらで買うかは、あなたが決めるしかない部分です。ここを他人に渡すと、判断ごと渡すことになります。
残りの69.4時間は違います。検品・出品の20.8時間、梱包・発送の27.7時間、価格改定の20.8時間。 ここはお金を払えば渡せます。
問題は、渡し先で値段が13倍変わることです。
1時間を239円で買うか、3,150円で買うか
外注から見ます。
外注に払える上限は、当サイトでは「自分の時給 × その工程の分数」としています。検品出品3分と梱包発送4分で7分。時給3,150円なら、1個367.5円が上限です。
416個で月152,880円。手残り436,800円の35.0%です。
消える時間は48.5時間。152,880円 ÷ 48.5時間 = 1時間3,150円。
自分の時給と同じ数字が出ました。これは偶然ではありません。外注に払える上限を自分の時給から出しているので、外注では自分の時給と同じ値段でしか時間を買えません。
ツールは違います。

価格改定の20.8時間は、マカド!の月額4,980円で消えます。4,980円 ÷ 20.8時間 = 1時間239円。
しかも月額は固定なので、個数が増えるほど1時間あたりは下がります。416個で239円。832個なら120円です。

13.2倍です。
同じ「時間を買う」でも、先に買うべきなのは安いほうでした。
「人を雇うのは、まだ怖い」
ここで、あなたの手が止まるはずです。
検品と梱包を外注に出すというのは、他人に商品を触らせるということです。傷を見落とされたら、返品はこちらに来ます。教える時間も要ります。マニュアルを作る時間も、最初の何回かを見る時間も、いまは1分もありません。
「そんな余裕があるなら、自分でやったほうが早い」
そう思うのは自然です。そして、その判断は正しいと思います。
だから順番があります。外注より先に、ツールで買える20.8時間があります。 ここは人を教える必要も、商品を触らせる必要もありません。設定して、動いているのを確認するだけです。
しかも1時間239円。外注を検討する前に、13分の1の値段で買える時間が20.8時間ぶん残っています。
想像してみてください
来月の日曜の23時です。
玄関に段ボールが7個積んであるのは同じです。梱包は自分でやったからです。
違うのは、パソコンの画面です。価格改定の画面を、今月は一度も開いていません。 80点ぶんの残りもありません。
空いたのは月20.8時間。週あたり4.8時間です。週32.2時間が、週27.4時間になりました。
その4.8時間を、1,200円より上の棚を探すほうに回します。同じ50万円で仕入2,200円なら227個・462,626円で、週の作業は17.6時間です。個数は半分近くまで減って、手残りは25,826円増えています。
いま、その20.8時間を手で払っています。月4,980円で買えるものを、月65,520円ぶんの自分の時間で払っています。(20.8時間 × 時給3,150円)
それでも、単価を上げる余地はあります
ここまで時間の話をしましたが、単価のほうにもまだ余地があります。1つ目の表に戻ってください。
仕入1,200円で416個・436,800円・週32.2時間。仕入3,000円なら166個・486,380円・週12.9時間です。手残りは増えて、時間は3分の1以下になります。
ただし、単価を上げるときはサイズを見てください。

FBA配送代行手数料は、梱包後のサイズで決まります。小型(25×18×2.0cm・250g以下)を超えて標準になると、1個127円増えます。
333個なら、月42,291円の差です。単価を100円上げるより、箱が1cm厚いかどうかのほうが効きます。
このあたりはAmazonの手数料の段差の記事にまとめました。
そのほか、この計算に含めていないものが3つあります。高単価ほど1回の外れが大きくなること。文房具で仕入3,000円は点数が減ること。FBA在庫保管手数料と返品費用。 どれも高単価側に不利に働きます。
それでも、週32.2時間で潰れかけているなら、資金を貯めるより先に手をつける場所はここです。

貯めるステージは、ここで終わりにしよう
次の1年で買うものを、資金から時間に変えるだけです。
- 資金50万円は月416個・436,800円。ただし週32.2時間が付いてきます
- 週32.2時間が上限なら、資金を100万円にしても416個のまま。増えるのは寝る資金500,800円だけ
- 138.7時間のうち、手放せないのはリサーチの69.3時間だけ
- 時間の値段は、外注3,150円/ツール239円で13.2倍差
- 外注は「自分の時給 × 工程の分数」が上限なので、自分の時給より安くは買えません
- 単価を上げるときは、価格よりサイズ。127円の差が月42,291円になります
マカド!は価格改定の自動化ツールで、登録月と翌月が0円です。416点を登録して2ヶ月動かせば、日曜の23時に価格改定の画面を開かない月がどういうものか、1円も払わずに確認できます。
合わなければ、その2ヶ月のあいだに止めれば済みます。買うのは道具ではなく、月20.8時間のほうです。
資金30万円の段階の方は資金30万円の記事へ。外注の払える上限を先に知りたい方は月30万円の記事にまとめてあります。
この記事の計算方法:月に回せる個数 = (資金 ÷ 仕入単価) × (30日 ÷ 回転日数)。資金が制約に変わる週の時間 = 資金 ÷(仕入単価 × 12.9)。ツールで買う1時間の値段 = 月額 ÷ 消える時間。外注に払える上限 = 自分の時給 × その工程の分数。手残り = 売値 − 仕入値 − 販売手数料 − FBA配送代行手数料。販売手数料率(文房具・オフィス用品は750円以下5%・超15.4%、最低販売手数料30円)とFBA配送代行手数料はAmazon公式の料金ページの記載(2026年9月時点)にもとづきます。販売手数料は税抜表示、FBA配送代行手数料は税込です。「売値は仕入値の2.5倍」「回転30日」「1個20分(リサーチ10/検品出品3/梱包発送4/価格改定3)」「1ヶ月=4.3週」「FBA区分は仕入1,500円以下が小型288円、1,800円以上が標準30cm以下415円」は当サイトが置いた仮定で、実際の区分は梱包済みの3辺合計と重量で決まります。手残り1,050円・時給3,150円・1個20分・月28個という分岐点は当サイト共通の基準値です。外注が実際に見つかるか、その単価で受けてもらえるかは含めていません。 高単価ほど1回の外れが大きくなること、FBA在庫保管手数料・返品費用も含めていません。料金は変更されることがあります。最新の情報は公式ページとFBA料金シミュレーターでご確認ください。
他のツールと比べる
せどりツールは、月に何個仕入れれば元が取れるのか【全13種】
