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必要な掛け率は35.8%です。50%ではありません|卸サイトせどり

※本記事にはアフィリエイト広告(PR)が含まれます。

卸サイトで仕入れようとしている方に向けて書いています。

掛け率が安いのは事実です。それがAmazonを通したあと、いくらになるかの話です。


目次

カートに10個、15,000円で止まりました

日曜の午前でした。

卸サイトの一覧を上から見ていきます。掛け率50%が並んでいました。上代3,000円の雑貨が、1,500円で買えます。

半額。 小売店と同じ条件で買えている感覚がありました。

10個カートに入れて、15,000円。そこで決済ボタンの前で止まりました。

「これ、本当に3,000円で売れるのか」

その1点だけが、どうしても確かめられませんでした。


上代どおりに売れても、623円です

まず、いちばん都合のいい前提で計算します。上代3,000円でそのまま売れた場合です。

項目 金額
売値(上代) 3,000円
販売手数料(15.4%) −462円
FBA配送代行(標準・30cm以下) −415円
仕入値(掛け率50%) −1,500円
手残り 623円
上代どおりに売れても、623円です
上代どおりに売れても、623円です

623円でした。

当サイトの基準は手残り1,050円です。あなたがいちばん都合よく売れたと仮定しても、そこに届いていません。


掛け率を変えて並べると、もっとはっきりします。

掛け率 仕入値 手残り
70% 2,100円 23円
60% 1,800円 323円
50% 1,500円 623円
40% 1,200円 923円
35.8% 1,074円 1,050円
30% 900円 1,223円
基準に届くのは、掛け率35.8%からです
基準に届くのは、掛け率35.8%からです

掛け率70%は23円です。

そして60%の323円は、薄利多売の下限367.5円すら割っています(ドラッグストアの記事で出した線です)。何個買っても時給3,150円に届きません。

あなたが基準の1,050円に届くのは、掛け率35.8%からでした。

計算は単純です。

3,000円 − 販売手数料462円 − FBA415円 − 手残り1,050円 = 1,073円

これが仕入値の上限で、上代3,000円に対して35.8%になります。

上限は1,073円。上代の35.8%です
上限は1,073円。上代の35.8%です

「誰でも同じ条件」が、安心であり問題でした

決済ボタンで止まった理由が、あとから分かりました。

卸サイトの良いところは、誰でも同じ掛け率で買えることです。交渉も実績も要りません。それが安心でした。

一方で、同じことが逆にも働きます。誰でも同じ1,500円で買えるということは、誰でも同じ商品を売りに来られるということです。

小売店なら、その商品を置いている店は限られます。卸サイトには、全国の誰もがアクセスできます。

「安心だ」と思った理由と、「売れないかもしれない」と思った理由が、同じ1行から出ていました。

そこに気づいてからも、しばらくカートは開いたままでした。


値下がりは、4.07倍に増幅されます

では、上代で売れなかったらどうなるか。

掛け率50%(仕入1,500円)のまま、売値だけ下げて計算します。

売値 上代比 手残り 手残りの減り方
3,000円 100% 623円 —
2,850円 95% 496円 −20.4%
2,700円 90% 369円 −40.7%
2,550円 85% 242円 −61.1%
2,400円 80% 115円 −81.5%
2,200円 73% −54円 赤字
売値が10%下がると、手残りは41%減ります
売値が10%下がると、手残りは41%減ります

あなたの売値が10%下がると、手残りは40.7%減ります。

4.07倍に増幅されています。

理由は、手残りが残りかすだからです。売値が150円下がっても、引かれる仕入1,500円とFBA415円は動きません。減った150円のうち127円が、そのまま手残りから出ていきます。

式にすると、こうなります。

増幅率 = 売値 × (1 − 手数料率) ÷ 手残り

掛け率 手残り 増幅率
70% 23円 110.35倍
60% 323円 7.86倍
50% 623円 4.07倍
40% 923円 2.75倍
35.8% 1,050円 2.42倍
手残りが薄いほど、値下がりが増幅されます
手残りが薄いほど、値下がりが増幅されます

掛け率70%だと110倍です。 売値が1%下がるだけで、手残りが丸ごと消えます。

あなたの手残りが薄いほど、値下がりに弱くなります。 薄さと脆さは同じものでした。


3本の線が引けます

掛け率50%で仕入れたとき、売値がどこまで下がると何を割るか。

何を割るか 売値 上代比
基準の1,050円 3,010円 100.3%
薄利多売の下限367.5円 2,700円 90.0%
赤字転落 2,270円 75.7%
基準に届くのは、上代の100.3%からです
基準に届くのは、上代の100.3%からです

いちばん上の行が、この記事の結論です。

掛け率50%で仕入れたあなたは、上代より高く売らないと基準に届きません。

上代はメーカーの希望小売価格で、Amazonでもそれ以下で並ぶのが普通です。上代超えを前提にした仕入れは、成立しにくいということになります。

そして上代の90%を割ると、何個買っても時給3,150円に届かなくなります。 10%の値下がりで、そこまで来ます。


月会費があるサイトなら、そのぶんも足します

卸サイトには月会費がかかるものがあります。

当サイトの型に載せると、こうなります。

必要な個数 = 月会費 ÷ 1個の手残り

月会費 手残り623円のとき
2,200円 4個
3,300円 6個
5,500円 9個
会費は、掛け率50%なら数個で戻ります
会費は、掛け率50%なら数個で戻ります

会費そのものは、たいした壁ではありません。 掛け率50%で4個から9個です。

あなたの壁は会費ではなく、その4個が上代の90%以上で売れるかどうかのほうです。


3ヶ月後の日曜を、想像してみてください

同じ卸サイトの一覧です。掛け率50%が並んでいます。

あなたは掛け率の列を見ません。 かわりに、商品名をコピーしてAmazonで検索します。

上代3,000円の雑貨は、Amazonでは2,600円で並んでいました。出品者は8人です。

そこから逆算します。2,600円 − 手数料400円 − FBA415円 − 手残り1,050円 = 735円。

仕入れの上限は735円。掛け率24.5%です。 表示されている1,500円では通りません。

その商品はカートに入れず、次に進みます。

3つ先で、上代4,500円・掛け率45%(2,025円)の商品が見つかります。Amazonの実売は4,800円、出品者は2人でした。

4,800円 − 739円 − 415円 − 2,025円 = 1,621円。 通ります。

その日カートに入れたのは、一覧の上から30件のうち2件でした。

3ヶ月前は10件入れて手が止まりました。いまは2件入れて、止まりません。

あなたが変えたのは、見る列を掛け率からAmazonの実売価格に移しただけです。


いま、その逆をやっています。

掛け率の列を上から見て、50%を見つけて、カートに入れて、決済で止まる。 それを10ヶ月続けました。

止まる理由は毎回同じでした。上代で売れるかどうかが、掛け率からは分からないからです。

必要なのは度胸ではありません。Amazonにいま並んでいる値段が、その場で見えることだけです。


卸サイトで見る順番

掛け率は、3番目です
掛け率は、3番目です
  1. Amazonの実売価格を見る(上代ではなく)
  2. 仕入れの上限を出す(実売価格 − 手数料 − FBA − 1,050円)
  3. 上限を上代で割って、必要な掛け率を出す。表示されている掛け率と比べる

あなたが掛け率を見るのは3番目です。 1番目と2番目が出ないと、比べる相手がいないからです。

上代は、この3つのどこにも判定材料としては出てきません。割り算の分母に一度出てくるだけです。


よくある質問

Q. 掛け率50%なら儲かりませんか。
上代どおりに売れても手残り623円です。当サイトの基準1,050円には届きません。基準に届くのは掛け率35.8%からです。

Q. 掛け率70%はどうですか。
上代で売れても23円です。増幅率が110倍になるので、売値が1%下がるだけで消えます。

Q. なぜ値下がりを前提にするのですか。
卸サイトは誰でも同じ掛け率で買えるからです。同じ商品を同じ原価で仕入れた出品者が並ぶことになります。

Q. 値下がりはどれくらい効きますか。
増幅率 = 売値 × (1 − 手数料率) ÷ 手残りです。掛け率50%なら4.07倍で、売値が10%下がると手残りは40.7%減ります。

Q. どこまで下がると危ないですか。
掛け率50%なら、上代の90%で薄利多売の下限367.5円を割り、75.7%で赤字になります。

Q. 月会費は負担になりますか。
手残り623円なら2,200円で4個、5,500円で9個です。壁になるのは会費より、その数個が売れる価格のほうです。

Q. 何から確認すればいいですか。
Amazonの実売価格です。そこから仕入れの上限を出して、必要な掛け率に直します。

Q. 実売価格はどう調べますか。
その商品のバーコードを読むと、販売手数料を引いた想定手取りが出る無料アプリがあります。上代ではなく、いま並んでいる値段から出ます。


上代ではなく、いま並んでいる値段をぜひ確かめてください

見る列を変えるだけです。掛け率ではなく、Amazonの実売価格から逆算する。

  • 掛け率50%は、上代どおりに売れても手残り623円。基準1,050円に届きません
  • 基準に届くのは掛け率35.8%から。70%だと23円です
  • 誰でも同じ掛け率で買えるので、同じ商品が同じ原価で並びます
  • 値下がりは4.07倍に増幅(増幅率 = 売値 × (1 − 手数料率) ÷ 手残り)
  • 掛け率50%なら上代の90%で下限割れ、75.7%で赤字
  • 月会費は4個から9個で戻ります。壁はそちらではありません

マカド!の無料アプリ「マカド!リサーチ」は、契約不要・登録不要です。バーコードを読むと、販売手数料を引いた想定手取りがその場で出ます。その手取りから1,050円を引けば、仕入れの上限が出ます。

カートに入れる前に、その1つだけ出してください。表示されている掛け率と比べる相手が、それで手に入ります。

マカド!の無料アプリを見る(本体は登録月と翌月0円)

月28個を超えている方は、本体も判定の範囲に入ります。卸サイトの商材は同じ原価の出品者が並ぶので、価格改定の追従がそのまま手残りの防衛になります。判定は仕入れ数別の記事へ。


この記事の計算方法:手残り = 売値 − 仕入値 − 販売手数料 − FBA配送代行手数料。販売手数料率(ホーム&キッチンは750円以下5%・超15.4%、最低販売手数料30円)とFBA配送代行手数料はAmazon公式の料金ページの記載(2026年9月時点)にもとづきます。販売手数料は税抜表示、FBA配送代行手数料は税込です。FBA区分を「標準・30cm以下・2kg以下・1,000円超415円」として計算しました。上代3,000円、掛け率の水準、月会費の金額は、すべて当サイトが置いた仮定です。実際の掛け率・最低発注金額・最低ロット・会費は卸サイトと出店企業によって異なります。手残り1,050円・時給3,150円・薄利多売の下限367.5円は当サイト共通の基準値です。増幅率は「売値の変化率に対する手残りの変化率」として算出しました(仕入値とFBA配送代行手数料が一定という前提です)。卸サイトの利用には事業者登録や古物商許可を求められる場合があり、商品によっては再販の可否や販売チャネルの制限が契約で定められています。 FBA在庫保管手数料・返品費用・送料は含めていません。料金は変更されることがあります。最新の情報は公式ページとFBA料金シミュレーターでご確認ください。

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