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リサイクルショップで仕入れている方に向けて書いています。
腕の話ではありません。あなたが1日に何点調べられるかの話です。
土曜の18時、カゴに3点
3軒目の閉店BGMが流れていました。
朝10時に出て、8時間。移動を抜いて、店にいたのは6時間です。そのカゴに入っているのは3点でした。
型番をスマホに打ち込んで、相場を見て、棚に戻す。それをずっと繰り返していました。
帰りの車で思ったのは、いつもと同じことでした。「今日は掘り出し物が無かったな」
いま振り返ると、この文が間違っていました。
無かったのではありません。 探せていなかったんです。
500円が1,000円で売れても、12円の赤字です
先に、いちばん痛い数字を出します。
ワゴンの500円の棚で、Amazonで1,000円の商品を見つけたとします。2倍。 迷わずカゴに入れる場面です。
計算するとこうなります。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 売値 | 1,000円 |
| 販売手数料(ホーム&キッチン 15.4%) | −154円 |
| FBA配送代行(標準・30cm以下) | −358円 |
| 仕入値 | −500円 |
| 手残り | −12円 |

赤字です。
売ったあとに残るのは、12円のマイナスと、その1点を調べた2分です。
「掘り出し物」が要求している当たり率
では、どこを探せばいいのか。その前に、いま自分が何を要求されているかを数えます。
当サイトの基準は、1商品の手残り1,050円、時給3,150円です。
1日6時間=360分で計算します。
- 1日の目標は 18,900円(3,150円 × 6時間)
- 手残り1,050円なら、18個必要
- 出品・梱包・発送・価格改定に1個10分 → 18個で180分
- したがって、探索に使えるのは残りの180分だけ

ここまでは、どの店で仕入れても同じです。変わるのは、あなたがその180分で何点調べられるか。
| 調べ方 | 1点あたり | 180分で | 18個見つけるのに必要な当たり率 |
|---|---|---|---|
| 型番をスマホに打つ | 2分 | 90点 | 20.0% |
| バーコードを読む | 15秒 | 720点 | 2.5% |

8倍です。
手で打っている限り、あなたは5点に1点を当てないと目標に届きません。
リサイクルショップの棚は、店側が値付けをしています。5点に1点が値付けミスということは、ありません。
だから「今日は掘り出し物が無かった」になります。無かったのではなく、あなたが90点しか見ていないからです。
恥ずかしさが、8倍を止めています
ここが本当のところだと思います。
バーコードリーダーを店内で出すと、業者に見えます。 店員がこちらを見る。同じ通路の客が避ける。
あれをやりたくない、という気持ちがありました。
一方で、手で型番を打つと1日90点しか見られない。それも分かっていました。
分かっていて、スマホを選び続けた。「今日は無かった」のほうが、まだ楽だったからです。
腕のせいにしていれば、次の土曜も同じやり方で出かけられます。点数の問題だと認めた瞬間から、やり方を変えなければいけなくなる。
そこで止まっていた半年でした。
安い棚ほど、必要な倍率が上がります
もう1つ、逆になっていたことがあります。
安い棚を漁っていました。 500円、300円のワゴン。失敗しても痛くないからです。
ところが、安い棚ほど条件が厳しくなります。
値札ごとに「2倍で売れたとき、いくら残るか」を並べます。
| 値札 | 売値(2倍) | 手残り |
|---|---|---|
| 500円 | 1,000円 | −12円 |
| 1,000円 | 2,000円 | 277円 |
| 2,000円 | 4,000円 | 969円 |
| 3,000円 | 6,000円 | 1,661円 |
| 5,000円 | 10,000円 | 3,045円 |

同じ「2倍」なのに、500円は赤字で、3,000円は1,661円残ります。
理由は、引かれる額のうち415円が定額だからです。売値が小さいほど、この415円の比重が重くなります。
だから、必要な倍率が跳ね上がります。
| 値札 | 手残り1,050円に必要な売値 | 必要な倍率 |
|---|---|---|
| 500円 | 2,330円 | 4.7倍 |
| 1,000円 | 2,920円 | 2.9倍 |
| 2,000円 | 4,100円 | 2.0倍 |
| 3,000円 | 5,280円 | 1.8倍 |

500円の商品には4.7倍を要求され、3,000円の商品には1.8倍でいい。
痛くない棚を選んだつもりが、いちばん難しい棚を選んでいました。あなたが半年で当たらなかったのは、腕ではなくこの選び方かもしれません。
線を引くと、こうなります。
「2倍で売れる」を探すなら、値札2,120円から上だけ(ホーム&キッチンの場合)。エレクトロニクスなら1,770円からです。

その下の棚は、2倍では成立しません。
まとめ買いという逃げ道が、ここにはありません
反論しておきます。「安くても、まとめて売れば残るのでは」
それは正しい方法です。同じ商品を6個買って1箱にすると、FBAの定額が6回から1回になり、手残りが23倍変わります(ドン・キホーテの記事で計算しました)。
ただし、リサイクルショップではこれが使えません。
| ドン・キホーテ | リサイクルショップ | |
|---|---|---|
| 同じ商品の数 | 棚に何十個も積んである | 原則1点だけ |
| 1回調べると | 何個でも買える | その1点しか買えない |
| セット販売 | 組める | 組めない |

リサーチが薄まらないのが、この店の構造です。20個買うなら20回調べる。
だから、あなたに残る戦い方は2つです。調べる点数を増やすか、1点の単価を上げるか。
このどちらもやらずに、安い棚を手で調べていました。両方の逆です。
3ヶ月後の土曜を、想像してみてください
朝10時、同じ店の同じ通路です。
あなたはバーコードを読んでいます。 1点15秒。棚の端から順に、値札2,000円以上の列だけ。
店員がこちらを見ますが、もう気にならなくなっています。やっている人が他にもいると気づいたからです。
昼までに300点読み終わります。画面に出た手取りが1,050円を超えたものだけ、カゴに入れます。7個。
午後にもう1軒回って、合計18個でカゴが埋まります。
18時、閉店BGMが流れます。カゴの中身は3点ではなく、18個です。
帰りの車で「今日は無かったな」とは思いません。720点を読んで、2.5%が当たった日だったと分かっているからです。
同じ土曜、同じ6時間、同じ店。変わったのは、調べた点数と、見る棚の高さだけです。
いま、その逆をやっています。
90点を手で打って、500円のワゴンを漁って、「掘り出し物が無かった」と言う。 半年続けました。
そして次の土曜も、たぶん同じ店に行きます。やり方を変えるほうが、面倒だからです。
必要なのは根性ではありません。その場で手取りが出ることと、見る棚を決めることだけです。

中古は、許可が先にあります
1つだけ順番の話をします。
リサイクルショップの商品は中古品なので、転売には古物商許可が要ります。ドン・キホーテやドラッグストアの新品仕入れとは、ここが違います。
費用は19,000円で、手残り1,050円なら18個で戻ります。1日ぶんです。
取り方は古物商許可の記事にまとめました。
よくある質問
Q. 掘り出し物を探すのは間違いですか。
探し方の問題です。手で調べると1日90点しか見られず、必要な当たり率が20%になります。値付けをしている店で5点に1点を当てるのは、腕では届きません。
Q. バーコードを読むと何が変わりますか。
1点15秒になるので、同じ180分で720点読めます。必要な当たり率が2.5%に下がります。
Q. 安い棚のほうが失敗しにくいのでは。
逆です。値札500円は4.7倍、3,000円は1.8倍を要求されます。引かれる額のうち415円が定額なので、売値が小さいほど比重が重くなります。
Q. 500円のものが1,000円で売れたらどうなりますか。
ホーム&キッチンなら手残り−12円です。エレクトロニクスでも58円。2倍では成立しません。
Q. どこから上を見ればいいですか。
「2倍で売れる」を探すなら、ホーム&キッチンは値札2,120円、エレクトロニクスは1,770円からです。
Q. まとめ買いで安くする手は使えませんか。
使えません。一点物なのでセットが組めないからです。同じ商品を6個買える店とは、戦い方が変わります。
Q. 古物商許可は要りますか。
中古品を売るので要ります。19,000円は18個で戻ります。
Q. 店頭で手取りは分かりますか。
分かります。バーコードを読むと販売手数料を引いた想定手取りが出る無料アプリがあります。
500円のワゴンから、始めないでください
やることは2つだけです。読む点数を増やす。見る棚を上げる。
- 「掘り出し物」は当たり率20%を要求します。手で調べると1日90点だからです
- バーコードなら720点読めて、必要な当たり率は2.5%に下がります
- 安い棚ほど倍率が上がります。500円は4.7倍、3,000円は1.8倍
- 「2倍で売れる」を狙うなら、値札2,120円から上(エレクトロニクスは1,770円)
- 一点物なのでセット販売という逃げ道がありません
- 中古なので古物商許可が先です(19,000円・18個で回収)
マカド!の無料アプリ「マカド!リサーチ」は、契約不要・登録不要です。バーコードを読むと、販売手数料を引いた想定手取りがその場で出ます。
次の土曜、値札2,000円の棚から始めてください。1点15秒で読めるようになると、「無かった」という言葉が出てこなくなります。
月28個を超えている方は、本体も判定の範囲に入ります。中古は1点ごとに相場が違うので、出品後の価格改定が新品より効きます。判定は仕入れ数別の記事へ。
この記事の計算方法:手残り = 売値 − 仕入値 − 販売手数料 − FBA配送代行手数料。販売手数料率(ホーム&キッチンは750円以下5%・超15.4%、エレクトロニクスは750円以下5%・超8.4%、最低販売手数料30円)とFBA配送代行手数料はAmazon公式の料金ページの記載(2026年9月時点)にもとづきます。販売手数料は税抜表示、FBA配送代行手数料は税込です。FBA区分を「標準・30cm以下・2kg以下」(1,000円以下358円/1,000円超415円)として計算しました。これは当サイトが置いた仮定であり、実際の区分は梱包済みの3辺合計と重量で決まります。当たり率の逆算に使った「1点あたり2分/15秒」「1日6時間」「出品〜発送に1個10分」も当サイトの仮定で、手残り1,050円・時給3,150円は当サイト共通の基準値です。中古品はコンディションによって相場が変わり、FBA在庫保管手数料と返品費用は含めていません。料金は変更されることがあります。最新の情報は公式ページとFBA料金シミュレーターでご確認ください。
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