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「FBAは手数料が高い」
よく言われますが、送料だけを同じ条件で並べると、そうでもありません。
しかも2026年10月1日から、自己発送側が値上げされます。
結論
厚さ3cm・1kgクラスで比べた場合です。
| 発送方法 | 料金 | 条件 |
|---|---|---|
| クリックポスト | 185円 | A4・厚さ3cm・1kg以内 |
| FBA 標準① | 252円 | 35×30×3.3cm・1kg以下 |
| ゆうパケット(厚さ3cm以内) | 360円 | 3辺60cm・長辺34cm・1kg以内 |

ゆうパケットより、FBAのほうが108円安いです。
自己発送でFBAより安いのはクリックポストだけ。その差は67円です。
そして2026年10月1日から、クリックポストは240円になります。
240円 − 252円 = 12円

差が12円になります。
送料の全体像
各社の公表料金です(2026年9月時点)。
| 発送方法 | 料金 | サイズ・重量の上限 |
|---|---|---|
| クリックポスト | 185円(10/1〜240円) | A4・厚さ3cm・1kg |
| FBA 小型 | 222円 | 25×18×2.0cm・250g |
| ゆうパケット(厚さ1cm以内) | 250円 | 3辺60cm・長辺34cm・1kg |
| FBA 標準① | 252円 | 35×30×3.3cm・1kg |
| ゆうパケット(厚さ2cm以内) | 310円 | 同上 |
| FBA 標準② | 358円 | 30cm以下・2kg |
| ゆうパケット(厚さ3cm以内) | 360円 | 同上 |

並べると分かります。FBAは中位に位置していて、突出して高くはありません。
「同じ料金なら、条件が緩いほう」で見る
ここが実務で効きます。
料金がほぼ同じ2つを比べます。
| ゆうパケット(1cm以内) | FBA 標準① | |
|---|---|---|
| 料金 | 250円 | 252円 |
| 厚さ | 1cm以内 | 3.3cm以下 |
| 寸法 | 3辺60cm・長辺34cm | 35×30cm |
| 重量 | 1kg以内 | 1kg以下 |

2円しか違わないのに、厚さの上限が3.3倍です。
自己発送で厚さ2cmの商品を送ると310円。FBAなら252円のままです。この時点で58円の差がつきます。
厚さ3cmなら360円対252円で、108円の差です。
自己発送の料金は厚さで跳ね上がり、FBAは跳ね上がりません。
サイズが大きくなるほどFBAが有利になります
もっと大きい荷物で比べます。
| FBAのサイズ区分 | FBA | 対応する自己発送 | 差 |
|---|---|---|---|
| 標準②(30cm以下・2kg) | 358円 | 宅急便コンパクト(専用箱代込み) | FBAが安い |
| 標準(60cm以下・2kg) | 391円 | 宅急便60サイズ | FBAが大幅に安い |
| 標準(100cm以下・9kg) | 466円 | 宅急便100サイズ | FBAが大幅に安い |

宅急便は距離とサイズで料金が変わりますが、60サイズでも数百円から1,000円前後です。FBAの391円とは桁が違います。
「FBAは高い」という印象は、薄型の商品だけを見ているときの話です。
自己発送には、もう1つコストがあります
送料以外に見落としがちな点です。
自己発送で送料を別に取ると、販売手数料も増えます。
Amazonの販売手数料は「売上の合計」にかかります。公式の定義はこうです。
売上の合計(商品の価格、配送料、ギフト包装料、および当該商品について購入者によって支払われた適用のある税金額の合計)
つまり、送料も販売手数料の対象です。
商品700円のケースで計算します(ホーム&キッチン)。
| 設定 | 商品価格 | 送料 | 売上の合計 | 販売手数料 |
|---|---|---|---|---|
| 送料を別に取る | 700円 | 300円 | 1,000円 | 154円 |
| 送料込み | 700円 | 0円 | 700円 | 35円 |

差は119円です。
これは750円の境目をまたぐからです。700円なら5%(最低額35円)、1,000円なら15.4%になります。
送料を別に取ることで、手数料が4倍以上になるケースがあります。
12円のために、何分使えるか
10月1日以降の話に戻ります。
クリックポスト240円とFBA標準①252円の差は12円です。
自己発送でやることを並べます。
| 工程 | 目安 |
|---|---|
| 梱包材を用意する | — |
| 商品を梱包する | 2〜4分 |
| 宛名を印刷して貼る | 1〜2分 |
| ポストまで持っていく | 1〜3分 |
| 合計 | 4〜9分 |

時給に直します。
12円 ÷ 5分 = 時給144円
| 作業時間 | 時給換算 |
|---|---|
| 3分 | 240円 |
| 5分 | 144円 |
| 8分 | 90円 |
時給144円です。
この計算をすると、10月1日以降に自己発送を選ぶ理由はほぼなくなります。
それでも自己発送が有利な場面
3つあります。
1. 在庫を手元に置きたいとき
FBAは倉庫に送る必要があります。送ってから売れるまで、手元にありません。
- 商品の状態を確認したい
- セット組みを後から変えたい
- 相場を見て売り先を変えたい(Amazon以外にも出す)
こういう運用なら、手元に置くほうが動かせます。
2. FBAに送れない商品
危険物、要期限管理商品、大型・重量物などは制限があります。FBAの規約で扱えないものは自己発送しかありません。
3. 回転が遅い商品
FBAには在庫保管手数料がかかります。寝かせる商品は、保管日数ぶん課金されます。
在庫保管手数料の計算式は公開されています。
| 時期 | 小型/標準の係数 |
|---|---|
| 1月〜9月 | 5.676円 |
| 10月〜12月 | 10.087円 |
係数 × (商品サイズcm³ ÷ 1,000) × 保管日数 ÷ 当月の日数

10月〜12月は係数が約1.8倍になります。年末に長く寝かせると効いてきます。
回転の速い商品ならほぼ誤差ですが、半年寝かせる前提の商品は自己発送で手元に置くほうが安くなる場合があります。
判断表
| 状態 | どちらか |
|---|---|
| 厚さ1cm以下・軽量・すぐ売れる | クリックポスト(10/1以降は互角) |
| 厚さ2cm以上 | FBA。 自己発送は310〜360円かかる |
| サイズが30cmを超える | FBA。 宅急便より大幅に安い |
| 月の販売数が多い | FBA。 梱包と発送の時間が消える |
| プライム配送にしたい | FBA。 自己発送では付かない |
| 半年以上寝かせる | 自己発送を検討(保管手数料) |
| FBA禁止商品 | 自己発送しかない |
| 手元で状態を管理したい | 自己発送 |

手元在庫が増えるなら、管理が要ります
自己発送を選ぶということは、在庫が家に積まれるということです。
FBAなら倉庫にあるので、何がいくつあるかはセラーセントラルで分かります。手元在庫は自分で管理するしかありません。
在庫が100点を超えると、「何をいくらで仕入れたか」が思い出せなくなります。
在庫管理くんは、この自宅在庫に特化したツールです。月1,980円、1日66円。ASINを入れると商品画像つきで登録でき、Amazon価格を1日1回自動で取得します。
14日間の無料トライアルがあるので、手元の在庫を全部入れてみて、続けられるかを確かめられます。
一方、FBAを使うならマカド!のようにFBA納品まで対応したツールが合います。納品プランの管理、ラベルの面付け印刷、納品書の発行までまとめてできます。マカドは登録月と翌月が無料です。
よくある質問
Q. FBAは手数料が高いのでは。
販売手数料は自己発送でも同じです。違うのは配送代行手数料で、これは厚さ2cm以上ならFBAのほうが安くなります。
Q. いちばん安い発送方法は何ですか。
現時点ではクリックポスト185円です。ただし2026年10月1日から240円になり、FBA標準①(252円)との差は12円になります。
Q. ゆうパケットとFBA、どちらが安いですか。
FBAです。ゆうパケットは厚さ1cmで250円、3cmで360円。FBA標準①は厚さ3.3cmまで252円です。
Q. 送料を別に取ったほうが得ですか。
逆です。売上の合計に送料が含まれるので、販売手数料も増えます。商品700円+送料300円だと、手数料が35円から154円になります(ホーム&キッチンの場合)。
Q. 保管手数料はどれくらいかかりますか。
係数 × (商品サイズcm³ ÷ 1,000) × 保管日数 ÷ 当月の日数で計算します。1月〜9月は5.676円、10月〜12月は10.087円です。回転が速ければ小さい金額です。
Q. プライム配送は自己発送でも付きますか。
FBAを使うとプライム配送特典を提供できます。Amazonの公式ページも、FBAの説明としてこの点を挙げています。
Q. 大きい商品はどうですか。
サイズが出るほどFBAが有利です。100cm・9kgでもFBAは466円ですが、宅急便100サイズは1,000円を超えます。
FBAに寄せるなら、納品作業も一緒に置き換えてください
- ゆうパケット(厚さ3cm)360円に対して、FBA標準①は252円。 FBAが108円安い
- 自己発送でFBAより安いのはクリックポストだけ(185円 vs 252円)
- 2026年10月1日からクリックポストは240円。 差は12円になる
- 12円のために5分使うと、時給144円
- 厚さ2cm以上、サイズ30cm以上なら、迷わずFBA
- ただし半年以上寝かせる商品は保管手数料が効くので自己発送を検討
「FBAは手数料が高い」という印象は、薄型の商品だけを見ているときの話です。
FBAに切り替えると、送料は安くなります。かわりに納品作業が増えます。
納品プランを作って、FNSKUラベルを印刷して、貼って、箱に詰める。A4の24面シールを使いかけで置いておくと、次に印刷位置がずれます。
マカド!のFBA納品機能は、ラベルを面付け・開始位置を指定して印刷できます。納品プランの進捗管理、納品書印刷、CSV出力まで入っています。
登録月と翌月は0円、必要個数は月5個です。
マカド!を2ヶ月無料で試す
この記事の計算方法:FBA配送代行手数料はAmazon公式の料金ページ(2026年9月時点・税込)から取得しました。ゆうパケットの料金は日本郵便の公式ページ(厚さ1cm以内250円/2cm以内310円/3cm以内360円・税込)、クリックポストは公式サイトの記載(全国一律185円、2026年10月1日から240円)にもとづきます。宅急便の料金は距離とサイズで変わるため、具体的な金額は各社の公式料金表でご確認ください。販売手数料は税抜表示です。時給換算は当サイトの試算です。
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